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勝川俊雄

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東京海洋大学 准教授、 海の幸を未来に残す会 理事

報告

見解適切な手順を踏んで排出された処理水に、科学的リスクがないことは明白だったが、中国政府が強硬に反対したことから、日本国内でも、排出への不安の声が上がっていた。また、中国の禁輸措置によって、ホタテなど中国市場に依存していた水産業は大きな打撃を受けた。 中国政府は、中国人による日本人児童殺害により、日本の対中世論が悪化すると、処理水排出に関する状況は何も変わっていないにも関わらず、禁輸措置をあっさりと撤回した。処理水排出に実害がなく、日本の水産物に問題が無いことを、以前から認識していたのだろう。 中国政府は、日本に対して、科学的な根拠がない嫌がらせをして、それを外交カードとして使っていると見ることができる。

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  • 門倉貴史

    エコノミスト/経済評論家

    見解今回の日本産水産物の輸入禁止措置で明らかになったことは、中国は科学的根拠の有無にかかわらず、自分の意…続きを読む

  • 山田吉彦

    海洋問題研究者/東海大学海洋学部海洋理工学科教授

    見解中国の誤りを修正する動きは歓迎する。中国としては、福島原発から海洋に放出される処理水の安全性が科学的…続きを読む

コメンテータープロフィール

勝川俊雄

東京海洋大学 准教授、 海の幸を未来に残す会 理事

昭和47年、東京都出身。東京大学農学部水産学科卒業後、東京大学海洋研究所の修士課程に進学し、水産資源管理の研究を始める。東京大学海洋研究所に助手・助教、三重大学准教授を経て、現職。専門は水産資源学。主な著作は、漁業という日本の問題(NTT出版)、日本の魚は大丈夫か(NHK出版)など。

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