【オリックス】宮城大弥の背番号変更検討 5年間背負った「13」からエースナンバー「18」へ
オリックスが、宮城大弥投手(23)の背番号変更を本格的に検討していることが7日、分かった。プロ入りから5年間つけた「13」から「18」へ出世させる計画。昨年まで山本由伸投手(26、ドジャース)が背負い、今季は空き番となっていたエースナンバーだ。球団は野球に向き合う姿勢や実力、実績などを総合的に評価。後継としてふさわしいと判断したとみられる。 【写真】慣れ親しんだユニも最高だけれど… 宮城に大きなご褒美が用意されそうだ。入団2年目の21年から昨年まで3年連続で2ケタ勝利と規定投球回をクリア。絶対的なエースになる過程で、背番号変更が本格検討されている。球団は謙虚で真面目な性格に加え、日頃からの取り組みが後輩に好影響を与えていることなどを評価。来季から背番号18を託す方向で調整を進めているもようだ。 ポスティングによる山本のメジャー挑戦が決まった昨年12月には「一度は(18を)背負ってみたい気持ちはある。球団の方から『どうだ?』と言われるような投手にならないと」と、素直な思いを告白した。その時点で空き番だったが「(18を)任せてもらえるためにも、僕自身が頑張らないといけない」と、即座の立候補はしなかった。常に目標とし、追いかけてきた背中だからこそ、重みは理解していた。 オリックス・バファローズにおいても、格式の高い番号の一つだ。近鉄との統合初年度となった05年の山口和男(現編成部アマチュアスカウトグループ長)から岸田護(現1軍監督)へつながれ、山本が継承。宮城にとっては、全員が尊敬する大先輩だ。阪急時代には350勝投手の米田哲也も背負った看板だが、23歳の左腕は今月3日、岸田監督から12球団最速で来季の開幕投手にも指名された。6年目の変更に全く支障はなさそうだ。 今季は7勝9敗、防御率1・91。最終戦だった10月6日の楽天戦(楽天モバイル)では降雨コールドで規定投球回到達と最優秀防御率のタイトルを逃し、悔し涙を流した。この日はパ・リーグの来季日程が発表され、その楽天相手に2年連続2度目の開幕投手を務めることも決まった。今オフは高知での秋季キャンプ参加を免除され、大阪・舞洲で練習を続けている。「もっと上を目指さなきゃいけないチームだし、チームの力になれるように。自覚と責任を持って、オフから取り組みたい」と、慢心とは無縁だ。5位からの巻き返しを期す新生オリックスのキーマン。大看板を背負い、さらに飛躍する。 ◆宮城 大弥(みやぎ・ひろや)2001年8月25日、沖縄・宜野湾市生まれ。23歳。少年野球「志真志ドラゴンズ」、中学は「宜野湾ポニーズ」でプレー。興南では1、2年夏に甲子園出場。3年時はU18日本代表に選出され、19年ドラフト1位でオリックス入団。21年に13勝を挙げ、パ・リーグ新人王を獲得した。23年WBCでは侍ジャパンの世界一に貢献。171センチ、78キロ。左投左打。
報知新聞社