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勝川俊雄

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東京海洋大学 准教授、 海の幸を未来に残す会 理事

報告

補足初夏に行っているサンマの資源調査の結果、今年のサンマの来遊量は去年と同じような水準であり、大型のサンマが早いタイミングで来遊することがわかっています。なので、早いタイミングで食べておいた方が良いという山本部長の指摘はその通りでしょう。暖水渦があろうと、なかろうと、漁期を通してみると漁獲量は昨年並みにとどまると思われます。  15年ぐらい前に、サンマが豊漁だった時代は、豊富な水揚げから、大型のサンマを選んで食用として出荷していました。現在は、漁獲自体が減ってしまったので、当時のように特大サイズをそろえるのは不可能です。今、店に並んでいるサンマは100gを越えるサイズで、近年の水揚げの中では大型と言えます。私も先日食べましたが、鮮度は良く、ふっくらしていて、美味しかったです。サンマに関しては、昔と比較して無い物ねだりをするよりも、今あるものを、ありがたく頂くことが重要でしょう。

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コメンテータープロフィール

勝川俊雄

東京海洋大学 准教授、 海の幸を未来に残す会 理事

昭和47年、東京都出身。東京大学農学部水産学科卒業後、東京大学海洋研究所の修士課程に進学し、水産資源管理の研究を始める。東京大学海洋研究所に助手・助教、三重大学准教授を経て、現職。専門は水産資源学。主な著作は、漁業という日本の問題(NTT出版)、日本の魚は大丈夫か(NHK出版)など。

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