全米各地で支持離れ、民主が惨敗に衝撃…「戦犯」探し活発化で泥仕合
読売新聞オンライン
見解テレビでは各州のマップを表示し、青の地域と赤の地域を色分けして、過去の選挙時との比較がなされましたが、激戦州のミシガン州などかつては青だった地域でも今回は赤に変わっている地域が見られました。同州出身の映画監督マイケル・ムーア氏はハリス氏が勝つとの予測を出していたのですが、はずれる結果となりました。 ハリス氏が敗北した要因はこの記事でもサンダース氏が指摘していますが、民主党を支持してきた労働者層が、インフレが加速する中、現状維持に甘んじていた民主党にしっぺ返しをしたことにあると思います。民主党はもはやインフレという目前の問題に苦しむ労働者層の味方ではなく、富裕層の味方と考えられてきた共和党と何も変わらないと見られたのではないでしょうか。その結果、労働者らは民主党が重視している民主主義よりも”明日のおまんま”をくれそうな経済重視のトランプ氏に向かい、それがハリス氏大敗に繋がったのだと思います。
大分県生まれ。早稲田大学卒業。出版社にて編集記者を務めた後、渡米。ロサンゼルスを拠点に、政治、経済、社会、トレンドなどをテーマに、様々なメディアに寄稿している。ノーム・チョムスキー、ロバート・シラー、ジェームズ・ワトソン、ジャレド・ダイアモンド、エズラ・ヴォーゲル、ジム・ロジャーズなど多数の知識人にインタビュー。著書に『9・11の標的をつくった男 天才と差別ー建築家ミノル・ヤマサキの生涯』(講談社刊)、『そしてぼくは銃口を向けた」』、『銃弾の向こう側』、『ある日本人ゲイの告白』(草思社刊)、訳書に『封印された「放射能」の恐怖 フクシマ事故で何人がガンになるのか』(講談社 )がある。