米厚生長官にケネディ氏を指名 ワクチン懐疑派、懸念も
【ワシントン共同】米共和党のトランプ次期大統領は14日、厚生長官に弁護士ロバート・ケネディ・ジュニア氏(70)を指名すると発表した。ケネディ氏は新型コロナウイルスのワクチン懐疑派で、医療の専門家や民主党議員からはワクチンへの不信や事実に基づかない情報を拡散しかねないとの懸念が出ている。 【写真】ヘイリー氏、政権入り固辞 トランプ氏側「休戦」要求
トランプ氏は「ケネディ氏が厚生省を復活させ、疾病を根絶し、米国を再び健康にする!」とする声明を発表した。ケネディ氏は民主党から無所属に転じて大統領選に出馬した後に撤退。トランプ氏の支持に回って応援演説もしており、論功行賞の色合いが強い。 ケネディ氏は1963年に暗殺された民主党ケネディ大統領のおい。「ワクチン業界は規制や議会、報道などを操り、強欲な企業から子供たちを守るための機関を全て無力化した」との陰謀論を主張してきた。 就任すれば、厚生省の下部組織としてワクチンを含む医薬品の承認を審査する食品医薬品局、ワクチンの推奨など公衆衛生を担当する疾病対策センターの判断に影響を及ぼそうとする可能性もある。