全米各地で支持離れ、民主が惨敗に衝撃…「戦犯」探し活発化で泥仕合
読売新聞オンライン
補足あくまで様々な敗因の一つではありますが、パレスチナ自治区ガザで大虐殺を行っているイスラエルに軍事支援し続けているバイデン政権に対し、中東系の有権者や前回の大統領選でバイデンを勝たせた支持層であった若者達が失望したことも大きいでしょう。民主党支持者、とりわけ若者達はパレスチナに同情的な人がかなり多いことは各世論調査でも明らかになっています。ハリス氏はバイデン政権での副大統領であり、同政権のイスラエル支援に対する責任の一端がある上、同氏の集会でイスラエル支援への抗議の声が上がったのに対し、その抗議に逆ギレする等の全く反省の無い姿勢が、ガザでの人道危機に心を痛める人々を大いに怒らせることになりました。ハリス氏は、米国の中では少数派の中東系の有権者を軽く見ていたのでしょうが、大接戦の激戦州では、その少数派の有権者も勝敗に影響を与えたとも言え、また上述のように若者達の声を無視したことも愚かでした。
パレスチナやイラク、ウクライナなどの紛争地での現地取材のほか、脱原発・温暖化対策の取材、入管による在日外国人への人権侵害etcも取材、幅広く活動するジャーナリスト。週刊誌や新聞、通信社などに写真や記事、テレビ局に映像を提供。著書に『ウクライナ危機から問う日本と世界の平和 戦場ジャーナリストの提言』(あけび書房)、『難民鎖国ニッポン』、『13歳からの環境問題』(かもがわ出版)、『たたかう!ジャーナリスト宣言』(社会批評社)、共著に共編著に『イラク戦争を知らない君たちへ』(あけび書房)、『原発依存国家』(扶桑社新書)など。