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橋本愛喜

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解説トラックは元々ブルーカラーの花型で、キツイが頑張れば頑張った分稼げた職業でした。 それが90年の規制緩和で運送事業者の数が急増し過当競争が勃発。 他社と差別化すべく運賃の値下げや「付帯作業」を”サービス”として提供するようになりました。 しかし、こうしたサービスは業界に定着し、いつしかもはや義務のようなものに。 付帯作業には、契約にない荷物の積み下ろしや検品、ラベル貼り、棚卸し、中にはスーパーでの陳列作業をさせられるケースもあります。 今回のような家具配送の場合、組み立ても無償はザラです。 今年4月に「働き方改革」が施行されましたが、現場からは「普通に今でも付帯作業をやっている」の声。 業界にはベテランドライバーほど「自分は今日〇トン手荷役した」などと肉体労働を誇る傾向があります。 こうして現場がタダ働きを受け入れてしまうのも、業界から付帯作業がなくならない原因の1つになっています。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 森田富士夫

    物流ジャーナリスト

    見解ある意味では氷山の一角ともいえる。荷主企業が優越的な地位をかさに着て、立場の弱い運送事業者に付帯作業…続きを読む

コメンテータープロフィール

フリーライター。大阪府生まれ。元工場経営者、トラックドライバー、日本語教師。ブルーカラーの労働環境、災害対策、文化差異、ジェンダー、差別などに関する社会問題を中心に執筆・講演などを行っている。著書に『トラックドライバーにも言わせて』(新潮新書)。メディア研究

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