国内FA権行使の木下拓哉、中日残留決めた 約2週間熟考し結論「残留することを球団、監督へお伝えさせていただきました」
国内FA権を行使した木下拓哉捕手(32)が23日、竜残留を決めた。井上一樹新監督(53)が指揮を執る来季も慣れ親しんだドラゴンズブルーのユニホームに袖を通す。 この日、バンテリンドームナゴヤで行われたファンフェスタ。交流イベントでファンとふれあった木下の心は既に決まっていた。FA権行使を決めてから約2週間で導いた結論は残留。「本日、中日ドラゴンズに残留することを球団、監督へお伝えさせていただきました」とコメントした。 高知高、法大、トヨタ自動車を経てドラフト3位で2016年にドラゴンズ入り。出場機会を増やした20年には沢村賞を獲得した大野と、翌21年には投手2冠を達成した柳とともに2年連続で最優秀バッテリー賞に輝いた。打撃でも21年に11本塁打。球団の捕手では05年の谷繁以来となる2桁本塁打を放つなど存在感を示した。昨季は右手甲骨折の影響で89試合、今季は74試合の出場にとどまったが、捕手としての経験値は申し分ない。 4月に国内FA権を取得。球団からは複数年契約を提示され、宣言残留も認められていた。行使を決めた際は「せっかく得た権利。他球団からの評価を聞ける最初で最後のチャンス。もう少し時間をかけて考えたかった」と心境を語った。井上新監督を迎えて臨む25年。経験豊富な背番号35は来季も竜で戦う。
中日スポーツ