見解入職前から自身が執行役となる可能性があることは理解しながらも非常に心理的負担の大きい役割と思います。執行前に死刑囚と顔を合わせることもトラウマになるでしょう。 執行役を選択する際に、せめてもの配慮ということで子どもが生まれたばかりなどのケースは避けているということですが、配慮の方法としてはエビデンスのある調査(ストレス耐性など)も入れるなどして選別した方が良いと思います。 また、執行後のアフターフォローはどのようになっているのでしょうか。心のケアができる体制や研修制度も整備する必要があります。 これらは国の安全配慮義務の問題ということになりますが、絞首は執行役の心理的負担が過度に大きいとしたら、刑務官の心理的ストレスが少しでも軽くなる執行方法の検討が必要ではないでしょうか。
コメンテータープロフィール
ストレスマネジメント専門家〈博士(ヒューマン・ケア科学)/筑波大学大学院博士課程修了)。株式会社メンタルシンクタンク(筑波大学発ベンチャー)副社長。文理シナジー学会評議員。AIカウンセリング「ストレスマネジメント支援システム」発明(特許取得済み)。国家資格として公認心理師、精神保健福祉士、第1種衛生管理者、キャリアコンサルタントなどを保有。カウンセラーとして約1万人の相談に対応し、中央官庁のメンタルヘルス対策に携わる。著書に『「首尾一貫感覚」で心を強くする』(小学館新書)、『なんとかなると思えるレッスン』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)等がある。
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