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荒川和久

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独身研究家/コラムニスト/マーケティングディレクター

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補足セブンイレブンだけではないが、コンビニの売上は単身世帯の増加とともに連動して増えた。個客用、一人用商品が需要と合致したからでもある。逆に、1970年代まで無敵だったスーパーは「夫婦と子」世帯の伸び悩みとともに売上も止まった。しかし、コロナ禍において、在宅勤務などもあり、普段スーパーに行けない単身世帯がスーパーに流入し、スーパーの品ぞろえも一人用が増えたことでソロ客需要が大きく売上増に貢献した。 今後、高齢単身世帯が増えていく中で、近場で一食ずつ買えるコンビニ需要は高まるはずなのだが、ただでさえインフレの中、価格の面で高級路線にシフトすると年金生活者の高齢者は足が遠のく。日常使いを志向すればするほど毎日買える価格でないと辛いだろう。 いずれにせよ、単身世帯はもう世帯の4割を占め今後も増える。しかも、その半分は高齢者となる。単身世帯増といってもその中身が変遷している視点も欠かせないだろう。

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    株式会社nakaja lab 代表取締役/流通アナリスト

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コメンテータープロフィール

荒川和久

独身研究家/コラムニスト/マーケティングディレクター

広告会社において、数多くの企業のマーケティング戦略立案やクリエイティブ実務を担当した後、「ソロ経済・文化研究所」を立ち上げ独立。ソロ社会論および非婚化する独身生活者研究の第一人者としてメディアに多数出演。著書に『「居場所がない」人たち』『知らないとヤバい ソロ社会マーケティングの本質』『結婚滅亡』『ソロエコノミーの襲来』『超ソロ社会』『結婚しない男たち』『「一人で生きる」が当たり前になる社会』などがある。

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