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荒川和久

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独身研究家/コラムニスト/マーケティングディレクター

報告

見解どういう内容のものか不明だが、マッチングアプリのようなデジタル上のマッチングシステムというものは、きわめて新自由主義的構造がゆえに、利用者の利用受益には大きな格差が生じる。 まず、使用者側が条件検索の上選択できるという前提から、たとえば男性であれば経済力、女性であれば年齢等が問われる。システム上そんな制限はなくても、利用側がそう条件検索するからだ。 結果起きるのは、アプリの中では現実社会以上に厳しい条件競争の中に巻き込まれ、中間層以下はほとんど恩恵を受けなくなる。加えて、皮肉にも恩恵を受ける上位層も「別にアプリなど使用しなくても結婚できる層が、なまじアプリがあることで出会いの幅が広がり、次々と結婚もせず徒に恋愛だけを繰り返す」という恋愛強者の未婚化も生む。 出会い機会の少ない地方ならともかく、東京の場合、中間層の若者が手の届かなくなった結婚条件のインフレの是正が望まれるだろう。

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コメンテータープロフィール

荒川和久

独身研究家/コラムニスト/マーケティングディレクター

広告会社において、数多くの企業のマーケティング戦略立案やクリエイティブ実務を担当した後、「ソロ経済・文化研究所」を立ち上げ独立。ソロ社会論および非婚化する独身生活者研究の第一人者としてメディアに多数出演。著書に『「居場所がない」人たち』『知らないとヤバい ソロ社会マーケティングの本質』『結婚滅亡』『ソロエコノミーの襲来』『超ソロ社会』『結婚しない男たち』『「一人で生きる」が当たり前になる社会』などがある。

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