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荒川和久

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独身研究家/コラムニスト/マーケティングディレクター

報告

補足独身寮の復活傾向があるとのことですが、これに限らず、社員旅行や社内運動会など、昭和まで見られた職場のつながりへ回帰する傾向があります。 かつて職場は疑似家族としての機能を果たしていて、公私に渡り関りがあるのが一般的でした。それが鬱陶しいと感じる場合もあり、プライバシー重視の方向や企業の経費節減のあおりで「職場の人間関係とは仕事をするだけのもの」という方向にシフトしていき、ほぼ一旦は消失したようなものですが、今は人材確保という別の課題の登場により見直されてきているともいえます。 ちなみに、職場=疑似家族としての機能の消失とともに、職場結婚が激減しており、この職場結婚の減少数が婚姻数の減少と完全一致していることも事実。 その是非はともかく、独身寮があることでの若者のメリットは、生活費の中で大きな比重を占める住居費の削減になることで、大企業だけではなく中小企業こそ充実させてほしい機能だと思う。

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コメンテータープロフィール

荒川和久

独身研究家/コラムニスト/マーケティングディレクター

広告会社において、数多くの企業のマーケティング戦略立案やクリエイティブ実務を担当した後、「ソロ経済・文化研究所」を立ち上げ独立。ソロ社会論および非婚化する独身生活者研究の第一人者としてメディアに多数出演。著書に『「居場所がない」人たち』『知らないとヤバい ソロ社会マーケティングの本質』『結婚滅亡』『ソロエコノミーの襲来』『超ソロ社会』『結婚しない男たち』『「一人で生きる」が当たり前になる社会』などがある。

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