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安藤眞

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自動車ジャーナリスト(元開発者)

報告

解説回生すると、発電ロスと充放電ロスが生じますから、惰性走行を多用したほうが電費は良くなります。ですから日産サクラは、エコモードにするとアクセルオフでの回生はほとんど行わず、惰性走行を優先する制御になります。エクストレイルのe-POWERも、欧州仕様では同様の制御を行っています。また、今の電動車は回生協調ブレーキを採用しているので、ブレーキペダルを踏んでも回生可能な間は回生ブレーキを優先するため、ワンペダルで減速するのと効率は変わりません。また永久磁石モーターに抵抗が発生するのは回生しているからで、ロスになっているわけではありません。むしろ誘導モーターで回生を取ろうとすると、磁界を発生させるための電力が必要になります。

コメンテータープロフィール

安藤眞

自動車ジャーナリスト(元開発者)

国内自動車メーカー設計部門に約5年勤務。SUVや小型トラックのサスペンション設計、英国スポーツカーメーカーとの共同プロジェクト、電子制御式油空圧サスペンションなどを担当する。退職後に地域タブロイド新聞でジャーナリスト活動を開始。同時に自動車雑誌にも寄稿を始め、難しい技術を分かりやすく解説した記事が好評となる。環境技術には1990年代から取り組み、ディーゼルNOx法改正を審議した第151通常国会では参考人として意見陳述を行ったほか、ドイツ車メーカーの環境報告書日本語版の翻訳査読なども担当。道路行政に関しても、国会に質問主意書を提出するなど、積極的に関わっている。自動車技術会会員。

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