提言岐阜高島屋から徒歩数分が実家だったこともあり、思いいれも愛着もあるお店が閉店することとなり、寂しい思い出いっぱいだ。商圏規模や業績を考えればまだまだ事業継続の可能性もあり得ただろうが、施設の老朽化から設備更新もままならないという事情では致し方ない。 短期的に見れば、商店街の核となる百貨店の消滅はネガティブな影響を与えるだろうが、むしろ地域にとっては反転攻勢となることを期待したい。11階建ての建物に集積していた店舗群のうちの少ないものが、地域の商店街の平場に再度立地してくれることは、街の回遊や面としての魅力になるのかもしれない。また、岐阜高島屋で購入された金額分の消費ニーズは変わらずあるわけで、岐阜の地域の事業者にとってはそこに勝機を見出してもらいたい。また、撤退によって一旦地価も下がるだろうが、賃料の低下は新たな起業独立の呼び水となるような仕掛けも期待したい
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コメンテータープロフィール
01年より、人材をテーマにした地域活性に取り組むG-netを創業し03年法人化。現在理事。13年オカビズセンター長に就任。開設9年で約3300社・2万2千件超の来訪相談が押し寄せ、相談は1ヶ月待ちに。お金をかけずに売上がアップすると評判で「行列のできる中小企業相談所」と呼ばれている。2022年より武蔵野大学アントレプレナーシップ学部教授に就任。内閣府・女性のチャレンジ支援賞、ものづくり日本大賞優秀賞、ニッポン新事業創出大賞・支援部門特別賞ほか。内閣府「地域活性化伝道師」等、公職も。著作「20代に伝えたい50のこと」、KBS京都「KyobizX」・ZIP-FM「ハイモニ」コーナーレギュラーも。