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侮辱・不適切動画が出た学校はどうする?~教育広報担当者が知ると得する話・2

石渡嶺司大学ジャーナリスト
教育機関・広報担当者向けシリーズ2回目。不適切動画への対応を専門家が解説(写真:イメージマート)

◆不適切行為・侮辱の動画で所属の学校、特定される

2023年1月から飲食店での迷惑行為や他者への侮辱動画が話題となっている。

ネットで注目され、その後を追うようにワイドショーなどでも取り上げられた。

いくつかの事案では本名や学校名などが特定されてもいる。

こうした事案に対して、加害者が所属する学校は広報としてどのように対応すべきか、今回はこれについてまとめた。

◆不適切行為のニュースはなぜ連鎖するか

まず、こうした不適切行為や侮辱行為のニュースはなぜ連鎖するのだろうか。

前提条件として、ニュースとして集中したのであって、実際の迷惑行為・侮辱行為が集中したわけではない。

実際に、ある事案は元の投稿は数年前のものだった。

連鎖するのは、実に簡単で話題となるからだ。

メディアも商売である以上、話題になるものを追う。かくいう私も不適切動画・侮辱動画が話題になっているから本稿を書いているので人のことは言えない。

しかも、不適切行為・侮辱行為については、それを示す動画の存在も大きい。分かりやすい動画があれば、特にテレビ局だとニュースにしやすい。その動画をそのまま流すか、モザイクを入れるか、あるいは動画からイラストに変えるか、やりようはいくらでもある。

既存メディアは読者や視聴者が飽きるまで続ける。

逆に言えば、飽きたらメディアは引くわけで、その良し悪しはともかく、分かりやすいとも言える。

◆メディア以外の掘り起こしも広がる

ところが、近年は不適切行為のニュース拡散はメディアだけではなくなった。

こうした事案を追いかけるのが既存のメディア以外に広がったことも見逃せない。具体的には、暴露系ユーチューバーや匿名掲示板、SNSなどだ。

実際に、スシローでの迷惑行為(醤油さしをなめる、など)は、暴露系ユーチューバーによって、一気に拡散され、既存メディアはその後を追うこととなった。

しかも、暴露系ユーチューバーや匿名掲示板、SNSなどは高い知名度があるかどうかは関係ない。

最初の投稿者の知名度が低くても、ユーチューバーであればチャンネル登録者が少なくても無関係だ。

その動画がセンシティブなものであればあるほど、知名度の高い(チャンネル登録者の多い)ユーチューバーなどに掘り起こされ拡散していく。

以下、有料公開部分となります。

◆ネットに残り続ける

◆未成年だから公表せず、という従来策

◆抗議が殺到し続けるカラクリ

◆謝罪対応のプレスリリースを出した埼玉栄高校

◆投稿生徒の擁護と勘違いされさらに炎上

◆謝罪リリースは出して正解だった埼玉栄高校

◆謝罪リリースは出す?出さない?

※有料公開部分の文字数3900字/合計4900字

学校・教育機関広報担当者向けシリーズ・バックナンバー

鶴見大学VS週刊文春のプレスリリースを勝手に添削~教育広報担当者が知ると得する話・1(2023年3月12日公開)

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大学ジャーナリスト

1975年札幌生まれ。北嶺高校、東洋大学社会学部卒業。編集プロダクションなどを経て2003年から現職。扱うテーマは大学を含む教育、ならびに就職・キャリアなど。 大学・就活などで何かあればメディア出演が急増しやすい。 就活・高校生進路などで大学・短大や高校での講演も多い。 ボランティアベースで就活生のエントリーシート添削も実施中。 主な著書に『改訂版 大学の学部図鑑』(ソフトバンククリエイティブ/累計7万部)など累計33冊・66万部。 2024年7月に『夢も金もない高校生が知ると得する進路ガイド』を刊行予定。

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