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どうすればコロナ禍でも安全にキッズスペースが開放できる?

保育士ごんちゃん保育士/チャイルドカウンセラー

こんにちは!保育士ごんちゃんです。

現在、保育士として地域の公民館や療育教室で親子遊び講座をしたり、地域の保健師さんと一緒に子育て講座にまわったりするような働き方をしながら、子育てに関する情報発信をしています。

今回は、コロナ禍のキッズスペース開放についてのお話です。先日、こんなご相談をいただきました。

私が働いている職場が、キッズスペースを併設した子ども服のお店なのですが、コロナ対策で5月いっぱいキッズスペースを閉鎖しています。
6月から再開を予定しているのですが、感染対策として、保護者の方目線で、こういう風にしてもらえると安心して遊びに行ける!と思える対策は何かありますか?
他府県からも遊びに来られる方も多く、予約制にするか、人数制限や時間制限を設けるか…など色々案は浮かぶのですが、スタッフ人数も少ないので、管理が難しく悩んでいます。
私自身、そのキッズスペースで子どもを預けて働いているのですが、キッズスペースの閉鎖に伴いスタッフの子どもの託児もなくなり、全く仕事に入れなくなっていて、再開を心待ちにはしているのですが、対策をしてもらえないことには難しくて1人で色々考えても堂々巡りになってしまい、意見をいただきたくなりました‍。急に申し訳ありません。

今回は、こちらの内容について一緒に考えてみたいと思います。

▼子連れの外出にはキッズスペースが心強い味方だった

2020年の新型コロナウイルスの流行で、私たちの行動に制限がかかるようになってから1年数ヶ月が経ちましたね。

2020年3月の一斉休校措置や、その後の緊急事態宣言などの影響から、ショッピングモールなどのキッズスペースは使用禁止になったところが多く、1年が経過した今でも利用制限をしているところが多い状況です。

そんな中キッズスペースを開放しようと行動されているのは、親にとってはとてもありがたいことです。

子連れの買い物って本当に大変なんですよね!大人1人で行動していれば5分ですむような用事が、子どもと一緒だと30分かかってしまうなんてこと、多々ありますよね。

そのため、買い物の途中に親子で休憩できるキッズスペースがある環境は、親にとって本来とても心強かったのです。

新型コロナウイルスの感染予防はもちろん大事なのですが、それによって流行前にはなかったあらゆる制限が子どもの育つ環境にも影響を与えています。

人が集まる場所では季節を問わずマスクをして、密になって遊ぶことは禁止、さらに外出自粛の要請で家以外の場所では自由に遊べなくなってしまいました。

しかし、新型コロナウイルスを恐れるがあまりに子どもの遊ぶ場所への制限が増えすぎてしまうのは、子どもの育ちへの影響はもちろん、親が子連れ外出を楽しめないという問題を生み出してしまいます。

私は個人的には、緊急事態宣言期間中以外で、できる限りの感染予防がされているキッズスペースであれば、心配しすぎることなく利用したいと思っています。

感染リスクと、子どもの育ちや親の育児ストレスへの影響を比べたときに、多少のリスクを考えても親子が日々を楽しめるほうが大切だと思うからです。

▼どんなキッズスペースなら安心か

入室時の検温・手指の消毒

これはすでに人が多く集まる場所で実施されている方法ではありますが、キッズスペース入室時に検温と消毒がされていると安心感があります。

人数制限がある

親子が自由に使えるスペースは、人気の場所は特にどうしても密になってしまいます。密にならない程度の人数制限が設けてあると、利用者としては安心です。

十分な換気や定期的な消毒が行われている

屋内のキッズスペースは、屋外に比べると換気の面で感染リスクが高まります。換気が十分にされていたり、空気清浄機が置いてあるなど、屋内の空気を循環させられる環境になっていると安心です。

また、おもちゃや遊具など子どもが頻繁に触ったり舐めたりしてしまうものについては、休憩時間を取るなどして消毒を行っていると感染対策になると思います。

予約の人優先で空きがあれば当日でも利用可能

予約必須にすると管理が大変になるうえ、予約必須を知らずに当日来店した方が「空きがあるのに…」と残念な思いをすることになります。

予約をされた方を優先にしつつも、当日に空きがあれば利用できるようにしておくと、柔軟な対応で助かる方も多いのではないかと思います。

利用者が特定できる状態になっている

ショッピングセンターのキッズスペースがいつまでも開放されないのは、不特定多数が自由に利用できる状態だからだと思います。不特定多数が利用していてそこからクラスターが発生した場合に感染源が特定できないので、リスクを考えると開放に踏み切れないところが多いのでしょう。

保育園などは利用者が不特定多数ではないため、子どもが集団で生活しているのにも関わらず、その場所が成り立っているのだと思います。

今回のご相談でいただいたキッズスペースの利用者に関しては、利用者名簿を作るなどして管理されていると親としても安心です。

▼先が見えないなか、子どもの遊び場をいかに確保するか

今回のご相談で改めて、多くの施設運営者さんやスタッフの方が、コロナ禍でいかにその場所を運営していくかについて頭を悩まされているのだと痛感しました。

新型コロナウイルスの流行の終息が見えない状況なので、しばらくは子育て世代も頭を悩ませながら子どもの遊ぶ環境を確保していかなければなりません。

子どもにとって遊ぶことは生きること。自由に遊べる環境が制限されている現在は、子どもにとって窮屈なこともあると思います。

それに加えて親にとっても、自粛要請でステイホームが続いているこの状況はストレスフルですよね。できる限りの感染対策をしながら、親子でできることを探していきたいですね。

そして、いま使用制限のある子どもの遊び場も、できるだけ多くの場所ができる限りの感染対策をして開放されることを願っています。

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最後まで読んでくださりありがとうございました。また次回の記事でお会いしましょう!

保育士/チャイルドカウンセラー

国立大学で子どもの自立支援について研究中の子育て支援保育士。九州大学教育学部卒。2019年2月に女の子、2021年11月、2023年10月に男の子を出産した3児の母。HSP(Highly Sensitive Person)の気質を持ち、人生で2度のうつ病を経験。現在はがんばりすぎるのをやめて「無理せず自分らしく」がモットー。育児のお役立ち情報やライフハック、子どもと楽しく過ごすための遊び心などを発信。

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