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【京都市】上京区「一条大将軍商店街」は『妖怪ストリート』?!

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

『妖怪ストリート』

京都市の北に位置し、西大路通から中立売通までおよそ400mの長さに渡って商店が並ぶ「一条妖怪ストリート」は、一条通を付喪神と呼ばれる妖怪たちが行進したと言われる伝説が残っています。

”天狗さま”と”ろくろ首”
”天狗さま”と”ろくろ首”

以前に大将軍撮影所などがあった辺りで、『大将軍八神社』前の通りを「一条通り」といいます。

そこは平安時代、小道具が妖怪となり、『百鬼夜行』を行った場所として有名。

店先に飾られる妖怪たち
店先に飾られる妖怪たち

町興しの一環として『大将軍商店街』では一条通りを『妖怪ストリート』と名付け様々なイベントを行っています。

説明書き
説明書き

物を大切にする気持ち」、というのが代々受け継がれてきた「一条百鬼夜行」。

なんと、この『一条百鬼夜行』にも小道具などを提供しているのが、『高津商会』と聞いてこれまたびっくり!(『高津商会』荒川さん談)

「物を大切にする気持ち」が、ずっとこれからも引き継がれますように…

c 2021 大将軍商店街振興組合 一条妖怪ストリート
c 2021 大将軍商店街振興組合 一条妖怪ストリート

むかし、むかしの平安時代・・・煤払い(大掃除)の後で、都中の古道具が捨てられました。捨てられた古道具たちは集まって話し合いをします。
「我々は長年ご奉公してきたというのに、感謝されないだけでなく、道端に捨てられ何と恨めしいことよ。こうなったら妖怪に変化して人間たちに仕返しをしてやろう」
そして節分の夜、百年以上生きた古道具たちはたちまち大変身。この妖怪に変化した古道具を「付喪神(つくもがみ)」と呼びます。付喪神たちは自由気ままに振る舞い、妖怪として生まれ変われたことに感謝しました。
そしてある時、自分たちを妖怪にしてくられた変化の神を「変化大明神」と名付け、感謝を捧げるため祭礼行列を行い、一条通を西から東へと大行進します。
これを「百鬼夜行」といいます。大将軍商店街を通る一条通は、いにしえの昔から妖怪たちが行列した百鬼夜行の通り道なのです。
(オフィシャルサイトより)

妖怪フリーマーケット「モノノケ市」や、様々なイベントが行われてます。

近隣には「北野天満宮」や「大将軍八神社」をはじめ、「金閣寺」や「平野神社」など、数十もの神社仏閣が点在しており、また美味しい食べ物屋さんなども豊富。

何と言っても、『日本映画発祥の地』として数ヶ所の撮影所跡地が残ってます。

’龍馬天狗!’お久しぶりです…
’龍馬天狗!’お久しぶりです…

キネマの町を探索するだけでなく、昔からある商店街を歩きながら、店先の妖怪たちに迎えられているようで楽しい気持ちになりますね♪

一条妖怪ストリート(大将軍商店街振興組合)
住所:〒602-8375 京都府京都市上京区大上之町75 大将軍コミュニティホール 1F
TEL:075-461-2520
営業時間:10:00 ~ 17:00

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。フォトジャーナリスト、写真映像家、音楽・イベントプロデューサー、特殊ツアープロデュース・ガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。日本映画の発祥時より美術に携わってきた”ジャパニーズハリウッド”京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深め世界進出を夢見る毎日。

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