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【京都市】左京区「KYOTO de petit 能」『敦盛』お仕事帰りに気軽に楽しめる幽玄な夜

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

『高津商会』でもいつもイベントなどでかなりお世話になっている観世流の能楽師たち。

観世流は能の流派のなかでも最も大きく、京都では観世能楽堂を中心に活動していました。

その中でも、これからの世代を引っ張っていくと言われている「林 宗一郎」一門による『KYOTO de petit 能』は、能を身近に、またわかりやすく説明してくれるワークショップのようなもので、気軽に老若男女問わず楽しめることから人気のあるイベント。

5月2日には、『平安神宮』の大鳥居の近くにある『京都観世会館』で、「KYOTO de petit 能」『敦盛』が開催されます。

公演日時:2024/05/02(木・THU) 19:00~
主催・企画:株式会社唐紅
舞台監修 :林能楽会
演目: 敦盛のあらすじと解説
    (能)敦 盛     林 宗一郎
入場料:【全席指定】
     1階 ¥3,000 (大学生¥2,000/要学生証)
     2階 ¥2,000 (大学生¥1,000/要学生証)
     ※高校生以下・U18無料(限定50名)
     ※未就学児不可

プチ能シリーズは、観世流能楽師・林宗一郎を中心に、「わかる面白さ」を目指す公演です。
能ってむずかしい。
その一線を超えた先にある能の面白さ、奥深さをお届けします。
室町時代、観阿弥・世阿弥らにより大成された「能」。
それは美しい言葉と、無駄を削ぎ落とした所作・舞によって進行する「幽玄」の舞台。
プチ能では上演前に解説を入れ、能の面白さ・奥深さを楽しくわかりやすくお伝えしています。
「能」を入口に、日本の文化に触れる一夜を是非ご体験ください。

『高津商会』でも、能で使われる小道具の貸し出しやメンテナンスのお手伝いをしています。

お正月などには、能楽のイベントもホテル様などでおこなったりワークショップなどを開催したりしてます。

伝統文化をともに支え、ともに発展させていきたいという強い思いがあるため、能の楽しさがわかってもらえたら、また、小道具の使い方、あり方、見方なども同時にわかってもらえると、芸術という域でいろんなことが繋がって世界が広がるのでは、とワクワクします。

プチ能シリーズは、リーズナブルな値段設定で、お仕事帰りにフラッと楽しめる幽玄な世界、「能」。

能「敦盛・あつもり」あらすじ

一ノ谷の戦いで17歳の若さで亡くなった平敦盛。彼を討った源氏の武将・熊谷次郎直実はあまりの若い死を悼み、戦の後、出家します。ある日弔いに一ノ谷へ向かった蓮生は笛を吹く草刈り男に出逢います。彼こそ、敦盛。夜になると往時の姿で現れます。そして敦盛の為に弔いを続けた直実に対し、「悪人の友を捨てて善人の敵を招け」との言葉通り、今では敵ではなく「法の友である」と伝えるのです。さらには平家の都落ち、最後の夜の宴、己が討たれた時の様子を語ると去っていくのでした。
死を悼み、亡き人の想いを知る一夜の邂逅です。
武人がシテ(主役)となる能を”修羅能”と言います。主に「平家物語」を題材とした演目が多く「敦盛」もその一つとなります。前半に仮の姿で現れ、夜になると往時の姿で現れる事から「複式夢幻能」とも呼ばれます。

『高津商会』でも時代劇や映画などで平家や源氏にまつわる撮影に小道具たちが活躍しています。

甲冑などを着ることが多い武人関係のイベントや演目で、「能」における武人の姿を見るのは、その違いを見ることで、とっても勉強になります。

ぜひこの機会に、プチ能シリーズを♪

京都観世会館
〒606-8344 京都市左京区岡崎円勝寺町44

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。ジャーナリスト、写真映像家、イベントプロデューサー、特殊ツアーガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深める毎日。

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