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【京都市】右京区 高野山真言宗遺迹本山 高雄山『神護寺』で国宝や文化財の『宝物虫払い』特別開催!

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

私が愛してやまない高野山真言宗遺迹本山 高雄山『神護寺』。

平安時代に、和気清麻呂公が開いた寺院で、真言宗の開祖である弘法大師空海が真言密教の礎を築いた日本仏教や歴史において大変、重要なお寺さんです。

2024年は、和気清麻呂公により開基されて1200年の特別な年。

『高津商会』の小道具たちが大活躍している映画やドラマの撮影ロケ地としてもよく知られている聖地です。

紅葉のイメージが強い『神護寺』さんですが、青紅葉が最高に綺麗で、私はいつもこの季節の『神護寺』さんが大好き♪

弘法大師空海が住持を務めた真言宗の古刹『神護寺』にはたくさんの国宝や重要文化財があります。

新緑の季節、虫干しのため寺宝が特別公開される、年に一度の「宝物虫払い」が5月1日から5日まで「書院」にて行われています。

宝物虫払い行事
 国宝 源頼朝像、平重盛像、釈迦如来像ほか約70点を展示
 ※足利義持像(重文)を修理後初公開
 日 時 5月1日~5月5日
     9:00~16:00
 場 所 神護寺書院にて
 拝観料 1,000円(境内拝観料800円別途必要)
 書院の石庭「灌頂の庭」の公開
 茶室「了々軒」にて呈茶(有料)

虫払の行事」は、寛永年間(1624~44)に始まった年中行事で、昭和29年(1954)に復活したそう。

国宝の伝源頼朝像、伝平重盛像、釈迦如来像、潅頂暦名などが展示されるとともに、書院石庭「灌頂の庭」が拝見できます。

また音声ガイドでは、谷内ご住職によるご案内で説明を聞くことができます。

灌頂の庭では、天台宗を開いた最澄さんに灌頂をした弘法大師空海さんがお庭にいはるそうです。

空海が密教の入門儀式を施した僧侶の名を記した「灌頂(かんじょう)暦(歴)名」には、天台宗を開いた最澄の名もあります!

墨で書き直した跡があり、「弘法も筆の誤り」は空海直筆のこの「灌頂暦名」が由来だそう。

国宝である絹本著色伝源頼朝像・絹本著色伝平重盛像・絹本著色釈迦如来像・灌頂歴名(附・後宇多天皇宸翰施入状)などが展示された「書院」は圧巻!

『神護寺』には、薬師如来をはじめとする国宝16点、重要文化財2000点以上におよぶ寺宝があり、普段は一般公開されない絵画など、約60点を博物館などのガラス越しで見るのではなく、間近に見ることができるこの貴重な機会です。

また運が良ければ、谷内ご住職による丁寧で勉強になるご説明を直接、拝聴できるというありがたい体験。

開いた口が塞がらないほどに、ずっと見てられる宝物の数々です。

お茶券をいただき、特別に茶室でお抹茶と季節の菓子をいただきました。

5月らしく柏餅をいただきました。

また出された茶器も青紅葉でとっても可愛い♪

境内に出ると、青紅葉が出迎えてくれます。

『神護寺』では、「神護寺」の前身となる「神願寺」と「高雄山寺」を建立した『和気清麻呂』公が祀られています。

平安遷都の提唱者であり、また新都市造営の推進者として知られる「和気清麻呂」公。

公の没後に「神護寺」境内にその墳墓が祀られ、霊社が建立されました。

5月4日には、「和気公祭典」という大切な法要が行われます。

かの有名な『神護寺の大階段』も雨に濡れて艶やかで綺麗です。

金堂を取り囲むような青紅葉がとっても美しい♪

国宝の薬師如来様に、前日仁和寺さんで譲って頂いた、造られたばかりの抹茶入り甘酒をお供えさせていただきました。

いつも大好きな仲良しの職員さんたちにご挨拶、いつ行っても暖かく迎えてくださる『神護寺』さんです。

金堂のドアに「神護寺宝物虫払行事」のチラシと、秘仏「毘沙門天像ご開帳」のチラシが貼られていました。

いつも「高津商会の小道具展」でお世話になっている迎賓館がある「地蔵院」で、世継地蔵様にもお参りさせていただきました。

私がいつも見るだけで癒されるこの渓谷、山ツツジがまだ綺麗に咲いていました。

かわらけ投げを楽しむお客さんに、丁寧に投げ方を教授する御茶屋さん。

ほのぼのとした時間が贅沢にも贅沢にも大自然の中で体験できます。

また、5月は国宝「五大虚空蔵菩薩像」のご開帳もありますよ。

多宝塔特別拝観 五大虚空蔵菩薩像
 2024年春季御開帳 5月13日(月)~5月15日(水)
 2024年秋季御開帳 10月12日(土)~10月14日(月・祝)
 拝観時間 10:00~15:00
 拝 観 料 500円(境内拝観料800円が別途必要)
 期間中、拝観記念御朱印を授与いたします。

5体揃った「五大虚空蔵菩薩像」は、現存するものでは最古!

現在、奈良国立博物館にて「空海」展が行われており、その後は、2024年7月17日(水)から9月8日(日)まで、東京国立博物館にて「神護寺」展が開催されます。

特別御開帳

 日 時 7月1日~
 場 所 神護寺金堂にて
 秘仏 毘沙門天 国指定 重要文化財 (平安時代)
    脇侍 吉祥天 善膩師童子ぜんにしどうじ
 薬師如来坐像  国指定 重要文化財 (奈良時代)
 ※京都国立博物館から150年ぶりに一時返還
 秘仏 五大明王像
    不動明王、降三世明王、軍荼利ぐんだり明王、大威徳明王、金剛夜叉明王
 ※本尊 薬師如来立像・日光、月光菩薩・十二神将等は
  東京国立博物館にて2024年7月17日から9月8日まで展示予定

『神護寺』さんの所蔵されている宝物には、不思議なパワーがあると信じている私は、『神護寺』さんに参拝するための健康な体を維持させていただけてるだけで感謝いっぱい。

青紅葉が綺麗な『神護寺』さんで、境内の美しさや、宝物が持つパワーをご堪能ください♪

神護寺
住所;616-8292 京都市右京区梅ヶ畑高雄町5番地
tel;075-861-1769

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。ジャーナリスト、写真映像家、イベントプロデューサー、特殊ツアーガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深める毎日。

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