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【京都市】右京区 世界遺産『仁和寺』霊宝館で春季名宝展 『仁和寺の動物大集合』開催中♪

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

888(仁和4)年に宇多天皇が創建、それ以来1867(慶応3)年まで代々皇室出身者が門跡を務めた宮門跡寺院で格式ある世界遺産である真言宗御室派総本山『仁和寺』。

日本映画や時代劇ドラマなどの撮影ロケ地としてもよく使われている『仁和寺』では『高津商会』の小道具たちも大活躍中です。

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御室桜が有名な『仁和寺』ですが、桜の季節が終わった今でも、ゴールデンウィークでは『仁和寺』でイベントが目白押し♪

霊宝館 春季名宝展 『仁和寺の動物大集合』
会 期:令和6年3月23日(土)〜5月6日(月・祝)
休館日:月曜日(4月29日、5月6日を除く)
拝観料:一般500円(仁和寺御所庭園との共通券1,100円)・高校生以下無料(次世代への文化支援として)

「霊宝館」では、春季名宝展 『仁和寺の動物大集合』が行われています。

以前からとっても興味のあった催しです。

新緑が美しい『仁和寺』。

5月はまた法要やイベントなどの予定表が貼られていました。

「霊宝館」にて5月6日まで行われている春季名宝展。

仁和寺霊宝館では、仁和寺が収蔵する什宝物の中から、毎回テーマを決めて展示されています。

今回特別に撮影許可をいただき、中に入らせていただきました。

「仁和寺」伝来資料の中から、動物が登場する絵画や古記録、聖教類を展示されています。

「高野山」開山の経緯について今なお語り継がれる、空海を高野山へ導いた2匹の犬の伝説があります。

真言密教の奥義を極めた空海(弘法大師)は、帰国時に唐の浜辺から「真言密教の修行と普及に最適な地に留まれ」と三鈷杵(さんこしょ)を空中に投げました。
お大師さまは真言密教を広める根本道場を開くために、適当な場所を求めて、各地を巡錫(じゅんしゃく)しておられました。
ある日大和国(奈良県)宇智郡(五條付近)で、白黒二匹の犬をつれた狩人に出会い「どこに、行かれる」とたずねられました。そこでお大師さまは「伽藍を建てるのにふさわしい場所を求めて歩いています」と答えられました。すると狩人は、「ここから少し南の紀州(和歌山県)の山中に、あなたの求めている よい場所があります。この犬に案内させましょう」といって、そのまま姿がみえなくなりました。
この狩人が、今日高野山におまつりされている狩場明神(かりばみょうじん)であるといわれています。
お大師さまは、白黒二匹の犬に案内されて高野山に登る途中、丹生明神(にゅうみょうじん)のお社のところまで来られました。
明神さまが姿を現わされて、お大師さまをお迎えし、「今菩薩がこの山にこられたのは全く私の幸せです。南は南海、北は紀ノ川、西は応神山の谷、東は大和国(奈良県)を境とするこの土地をあなたに永久に献上します」とつげられました。

阿弥陀三尊像(国宝)などの仏像や絵画、書跡などが幅広く特別公開されています。

中世以来、「鳥獣戯画」で有名な世界遺産「高山寺」は「仁和寺」と深い関係があり、「鳥獣戯画」は「仁和寺」からもたらされたのではないかとする説もあるそう。

甲乙丙丁の「四巻」あると言われる「鳥獣戯画」の甲の一部が展示されていました。

安永2年(1779)源證筆の孔雀明王像は精緻で豪華です!

「高野山」に行った時に泊まった宿坊で孔雀明王についての話を聞きました。

コロナで大変、人気が出た明王様のお一人だそうです。

十二支の動物標識を表した白描の薬師十二神将図像もあります。

重要文化財であるこの白描図像に描かれた動物と鳥獣戯画の動物たちは、近い表現方法と言われているそう。

確かに、猿とウサギの絵を見ていると似ているような。。。

多くの動物たちが集まっています。

私が大好きなゾウさんや猿の画も多く展示されていました。

ゴールデンウィークに動物たちと仏様と私たちとの関係を学びに『仁和寺』さんへGo!

世界遺産 真言宗御室派総本山 仁和寺
〒616-8092
京都府京都市右京区御室大内33
TEL/075-461-1155

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。ジャーナリスト、写真映像家、イベントプロデューサー、特殊ツアーガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深める毎日。

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