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質実剛健のカップ麺メーカー「ヤマダイ」がこの夏推す両極端な2品!

オサーンカップ麺ライター
「凄麺 夏の辛味噌 ねぎラーメン」と「手緒里庵 冷やし手延そうめん」

ヤマダイの両極端な夏のカップ麺2品

今回レビューするカップ麺は、「うまいヌードルニュータッチ」のキャッチフレーズで知られるヤマダイの「凄麺 夏の辛味噌 ねぎラーメン」と「手緒里庵 冷やし手延そうめん」の2品。ヤマダイがこの夏に推している2商品です。

暑苦しいパッケージと涼しげなパッケージの両極端
暑苦しいパッケージと涼しげなパッケージの両極端

どちらの商品も夏向けですが、パッケージを見るとかなりの両極端ぶりです。

「夏の辛味噌 ねぎラーメン」は、炎で覆われたいかにも暑苦しそうなのに対し、「冷やし手延そうめん」は「揖保乃糸」を使用していることが謳われた青色の涼しげなパッケージ。

両方食べると温度差で体調を崩してしまうかもしれませんね。

大手他社に比べて広告費を割かずに他社より安価に販売する「質実剛健」なヤマダイが、この夏プッシュする2品は果たしてどんな商品なのでしょうか

ヤマダイ「凄麺 夏の辛味噌 ねぎラーメン」

ヤマダイ「凄麺 夏の辛味噌 ねぎラーメン」
ヤマダイ「凄麺 夏の辛味噌 ねぎラーメン」

まずは「凄麺 夏の辛味噌 ねぎラーメン」。炎に包まれた暑苦しすぎるパッケージが目印ですが、夏の暑さを「唐辛子」と「ニンニク」で乗り切ってしまおうという、剛を剛で無理矢理に制する力技な商品。

「凄麺」ブランドにはネギたっぷりの味噌ラーメン「ねぎみその逸品」というロングセラー商品がありますが、それの夏バージョンです。

「凄麺 夏の辛味噌 ねぎラーメン」完成
「凄麺 夏の辛味噌 ねぎラーメン」完成

豚骨ベースの味噌味スープに「ニンニク辛ダレ」を加え、太くて縮れのついた力強いノンフライ麺とフリーズドライのネギが合わせられています。

スープは白味噌が主体で少しマイルド。「ねぎみその逸品」譲りのとてもおいしいスープで、辛ダレを抜きにしても十分に商品として成立しそうな味でした。

ニンニク辛ダレ
ニンニク辛ダレ

「ニンニク辛ダレ」。がっつりパワフルなニンニクと中辛程度の辛味で、この商品の力強い味の源泉となっています。特にニンニクが目立っておりニンニクと味噌味相性が抜群。白味噌主体のマイルドなスープがニンニクを下支えし、味に深みを加えていました。

フリーズドライのネギ
フリーズドライのネギ

フリーズドライのネギ。クタクタになって甘く、甘みが辛ダレと対比になっていてバランスが取れています。辛ダレだけではなくネギもこの商品の大きな売りになっていました。

ヤマダイ「手緒里庵 冷やし手延そうめん」

ヤマダイ「手緒里庵 冷やし手延そうめん」
ヤマダイ「手緒里庵 冷やし手延そうめん」

続いては、「手緒里庵 冷やし手延そうめん」。「兵庫県手延素麵協同組合」のブランド素麺「揖保乃糸」の手延素麺を使用し、冷水で仕上げるぶっかけタイプの冷やしそうめんとなっています。

レギュラー商品に「手緒里庵 手延そうめん」という商品があり、それの涼やかな夏バージョン。

「手緒里庵 冷やし手延そうめん」完成
「手緒里庵 冷やし手延そうめん」完成

ぶっかけタイプの醤油味のつゆに、「揖保乃糸」手延素麺を用いたノンフライのそうめんと、かつお節、梅フレークや赤じそとネギが合わせられた乾燥具が合わせられています。

ぶっかけタイプのつゆ
ぶっかけタイプのつゆ

2種の醤油と5種のだしを用いたつゆ。醤油色が強いですが、醤油の塩気や香りは意外とそれほど強く主張してきません。今回のつゆはだし感が強く、かつお節だけではなく、昆布や椎茸の存在感もありました。

「揖保乃糸」を使用したノンフライそうめん
「揖保乃糸」を使用したノンフライそうめん

麺は「揖保乃糸」手延素麺を使用した極細ストレートのノンフライそうめん。家で乾麺を茹でて食べるのと区別がつかない食感。
「揖保乃糸」は細くてしなやかな食感が特徴ですが、規定の3分より湯戻し時間を少し短めにするとコシの強めな食感も楽しむことができます。

細麺なので麺量が多く見えますが、実際は50グラムでカップ麺としては少なめ。いつも山盛そうめんを食べる人には少し物足りないと思われます。
また価格が税別275円でヤマダイの他商品より20円ほどお高めなので、少ない麺量も合わせてコスパで多少見劣りする感は否めません。

ネギ、梅フレーク、赤しそ
ネギ、梅フレーク、赤しそ

かつお節とともに具として、ネギ、梅フレーク、赤しそといった乾燥具が入っています。本来なら酸味の主張が強い梅ですが、今回はおとなしい酸味でつゆのだし風味を引き立ててさっぱり味にしていました。梅が目立ちすぎないのはファインプレーではないでしょうか。

2品の使い分けで暑い夏を乗り切る!

ニンニクと辛味による力技の「凄麺 夏の辛味噌 ねぎラーメン」と冷水で仕上げるさっぱり味の「手緒里庵 冷やし手延そうめん」。
体力があるうちは「夏の辛味噌」で力を蓄え、バテてきたら「冷やし手延そうめん」でなんとか乗り切るのが良さそう。

特に「夏の辛味噌」についてはあまりに完成度が高いため、夏だとは言わず秋や冬にも食べて体を熱くして寒さを乗り切りたい一杯でした。

カップ麺ライター

カップ麺の新商品を食べてレビューするのがライフワーク。ブログで10年以上、5000食以上のカップ麺新商品をレビューしています。特にペヤングウォッチャーとして、「獄激辛」や「ペタマックス」などペヤングの新商品を追いかけています。実はスープにごはんを入れて食べるのが麺をすするより好きで最も至福の時。

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