“多国籍化”が続く韓国ガールズグループ、日本出身メンバーが欠かせないのはなぜ?
K-POPガールズグループの多国籍化がますます色濃くなってきた今日この頃だ。
今年も多国籍グループがデビュー
1月21日には、Cherry Bullet(チェリーブレット)というガールズグループがデビューショーケースを開いた。
Cherry Bulletは10人組のガールズグループなのだが、韓国人メンバー6人と、日本出身メンバー3人、台湾出身メンバー1人で構成されている。AOAの所属事務所FNCエンターテインメントが6年ぶりに披露したガールズグループだ。
さらにその前日である1月20日には、IZ*ONE(アイズワン)が日本デビューショーケースを開催。韓国では昨年デビューしており、各種新人賞などを受賞している彼女たちは、日韓合同ガールズグループだ。
(参考記事:IZ*ONE、日本初イベントに約4000人)
昨年デビューしたガールズグループに限っても、Nature や(G)I-DLE 、SHA SHAなどが多国籍ガールズグループとして知られている。
それにしても、なぜ韓国ガールズグループの“多国籍化”が顕著なのだろうか。
“ポストTWICE”狙い?
JYPエンターテインメントのプロデューサー、パク・ジニョンは2015年、MAMAのクリエイターズフォーラム(Creator’s Forum)の講演で、K-POPの発展要因として「コミュニケーション」を挙げたことがある。海外国籍を持つメンバーを通じたコミュニケーションが、K-POPの未来だと語ったのだ。
そしてそれを証明したのが、JYPエンターテインメント所属のTWICEに他ならない。
2015年のデビューから快進撃を続け、NHK紅白歌合戦にも2年連続で出場するなど、日本でも大きな人気を博している。先日行われた韓国最大級の歌謡祭「ソウル・ミュージックアワード」でも、本賞に輝いていた。
(参考記事:TWICEのレッドカーペットから舞台裏、ステージまで。独占写真で見る「ソウル・ミュージックアワード」)
韓国の芸能プロダクション関係者は以前、その理由についてこう明かしている。
「中国市場など海外の市場が大きいため、アイドルは海外活動を念頭に置かざるを得ないのですが、韓国人メンバーだけで構成するよりも、外国人メンバーが含まれていた方が現地の反応を獲得しやすい。自国のメンバーがいるとなると、否が応でも関心を持つので、グループ全体に肯定的な影響を与えるのです」
それだけに中国や台湾、最近はタイ出身のメンバーを入れるガールズグループも少なくない。
例えば、昨年12月24日に海外ガールズグループ史上初となる京セラドーム公演を成功させたBLACKPINKにも、タイ出身のリサがおり、彼女は「世界で最も美しい顔100人」でもランクインしている。
(参考記事:【PHOTO】「世界で最も美しい顔100人」発表。韓国芸能界から選ばれた美女、一挙全公開!!)
日本人メンバーを入れる理由
ただ冒頭で紹介したCherry BulletやIZ*ONEを見ても明らかなように、日本出身メンバーは欠かせない存在だろう。日本市場は「K-POP海外収益の比重で60%以上を占める」(『スポーツワールド』)からだ。
また、とある韓国の投資証券研究員もメディアに「所属歌手の海外活動は普通、韓国国内で発売されたアルバムを土台にしており、追加費用がそれほどかからず収益性が保障される。一般的に日本の活動が増えるとき、所属事務所の価値が急増する」と明かしている。
日本出身メンバーを筆頭に、今後も韓国ガールズグループの多国籍化は続くのだろうか。
1月21日にメンバーが公開され、2月中旬にデビューするという“TWICEの妹分”「ITZY」(イッチ)は多国籍ガールズグループではないようだが、はたして。