先生の日?植樹の日?日本にはない韓国の記念日
みなさん、今日はなんの日か知っていますか?
日本には「立春」や「夏至」、「冬至」といった二十四節気もありますが、そのほかにカレンダーには載っていなくても、調べてみると「○○の日」というのは実はたくさんあるんですね!
例えば…8月25日は日清食品から即席チキンラーメンが発売されたことにちなんで「ラーメン記念日」というのだそうです。
お隣の韓国はどうでしょう?韓国には日本では馴染みのない「○○の日」というのがたくさんあります。
そこで今日は、日本にはない韓国の「○○の日」を紹介したいと思います!
ひとつめは「植樹の日」です。
毎年4月5日の記念日で、韓国語では「식목일(シンモギル)」と言います。これは森林への関心を高めるため、木を植えるよう定めた日とされています。
そのほか、朝鮮王朝時代に王が豊穣のための祭祀をおこなったこと、王が自ら植樹をおこなったという由来もあるそうです。
緑豊かな自然を守っていく意識が高まりそうで素敵な日ですね。
ふたつめは「ブラックデー」です。
日本でも2月14日のバレンタインデーは、好きな人にチョコレートを渡して気持ちを伝える一大イベントとなっていますね。職場の同僚やクラスメイトなどに配る「義理チョコ」のほかに、最近は「友チョコ」なんていう言葉も出来て女性同士でも楽しむイベントになっています。そして、そのお返しをするのが3月14日のホワイトデーですね。
韓国にはさらに4月14日に「ブラックデー 블랙데이(ブレックデイ)」という日があります。
この日は、バレンタインデーやホワイトデーにカップルになれなかった人、この時期に恋人がおらず寂しく過ごした人たちが韓国のジャージャー麵、「짜장면(チャジャンミョン)」を食べる日になっています。
なぜ「짜장면(チャジャンミョン)」を食べるのかというと、寂しく暗いダークな気分を真っ黒なソースの「짜장면(チャジャンミョン)」を食べて吹き飛ばそうという気持ちが込められているのだそうです。
ブラックデーには全身黒い服のオールブラックコーデで「짜장면(チャジャンミョン)」を食べに行くという人もいるとか。ソースで服が汚れるのを気にせず、豪快に麺をすすれそう!
ときどき、この「ブラックデー」のイベントで出会ってカップルになったという話を聞くことがあります。バレンタインデーとホワイトデーに寂しく過ごしてもまだチャンスはある?!日本にも「ブラックデー」があったらいいですね!
つぎは「両親(父母)の日」です。
日本は5月に「母の日」、6月に「父の日」がありますが、韓国はひとまとめにして毎年5月8日を「両親(父母)の日 」としています。韓国語では「어버이날(オボイナル)」と言って、日本と同じように感謝の気持ちを込めてカーネーションの花やプレゼントを贈ったり、家族で集まって両親と食事に出掛けたりすることが多いようです。
韓国は儒教の教えから目上の人を敬う意識が高く、「親孝行しなければならない」という気持ちが強いように感じられます。なので、この「両親(父母)の日 」というのは、韓国の人々にとって気合の入るイベントかもしれません。
つづいては、毎年5月15日の「先生の日」です。
韓国語では「스승의날(ススンエナル)」と言います。「스승(ススン)」は「師匠」という意味です。師匠、つまり先生や恩師に感謝の気持ちを伝える日とされています。
近年は公務員にあたる学校の先生へのプレゼントは賄賂とみなされることもあるので、トラブル防止のため先生へのプレゼントは禁止としているそうですが、昔は先生にメッセージカードを添えた花を送っていたそうです。プレゼントは受け取れなくても、かわいい生徒たちからの「先生いつもありがとうございます!」のひと言だけで十分先生は嬉しいのではないでしょうか?
これは日本にはない習慣ですね。先生もこの日は一段とやり甲斐を感じられる一日になりそうですね。
そして、毎年10月9日は「ハングルの日」です。
韓国語では「한글날(ハングルラル)」と言います。この日は韓国固有の文字「한글(ハングル)」が公布されたことにちなんだ記念日です。
ハングルは朝鮮王朝第4代目の王、世宗大王が一般庶民でも容易に読み書きができるようにと考案した文字です。当時、朝鮮では漢字が使われていたのですが、漢字を読み書きできるのは一部の人々に限られ、学ぶ機会のない庶民には文字の読み書きは難しいものでした。しかし、世宗大王が創り出した「ハングル」のおかげで、それまで読み書きができなかった人々にも文字が普及したのだそうです。
ちなみに世宗大王の姿は10000ウォン札に描かれています。ソウルの光化門広場にも銅像がありますね。
さて、この「ハングルの日」にはどんなことをするのでしょうか?
「ハングルの日」には、学校などで作文や習字の大会が開かれることが多いようですよ。
いかがでしたか?色々な「○○の日」がありましたね!
「両親(父母)の日」や「先生の日」あたりは、儒教の文化が色濃く残っている韓国らしいなと感じました。「ブラックデー」は日本でも流行ってくれたら良いのにと、つい思ってしまいました。
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