ポストシーズンに残った8チーム中4チームは前年に負け越し。8チーム目は敗退まで2アウトから逆転
10月3日、ディビジョン・シリーズに進む最後のチームが決まった。ワイルドカード・シリーズの第3戦に、ニューヨーク・メッツがミルウォーキー・ブルワーズを下した。
メッツは、0対2で迎えた9回表、先頭打者のフランシスコ・リンドーアが四球を選んだものの、マーク・ビエントスは三振を喫した。この時点で、敗退まで2アウトに追い込まれた。だが、ブランドン・ニモがヒットを打って、1死一、三塁。そこから、ピート・アロンゾのホームランで逆転した。さらに、ホゼ・イグレシアスが二塁ゴロに倒れた後、ジェシー・ウィンカーの死球と盗塁、スターリング・マーテイのヒットで4点目を挙げた。
9回裏は、7回裏の途中から投げていたクローザーのエドウィン・ディアズに代わり、先発投手のデビッド・ピーターソンが登板。最初の打者にはヒットを打たれたが、続く2人を三振と併殺打に仕留めた。
昨年に続き、ディビジョン・シリーズに臨むのは、8チーム中2チームだ。ロサンゼルス・ドジャースは2013年から12年連続、フィラデルフィア・フィリーズは2022年から3年連続。ディビジョン・シリーズ進出のストリークはドジャースのほうが長いが、フィリーズが過去2年とも勝ち上がっているのに対し、ドジャースは過去2年ともディビジョン・シリーズで敗退している。
あとの6チームは、ディビジョン・シリーズどころか、前年のポストシーズンに進んでいない。昨シーズン、ニューヨーク・ヤンキースとサンディエゴ・パドレスは、ともに82勝80敗。それ以外の4チームは、負け越した。デトロイト・タイガースは、今シーズンも、後半が始まった時点では借金を抱えていた。
また、ヤンキースとパドレス、クリーブランド・ガーディアンズとメッツのポストシーズン進出は2年ぶりなので、長く遠ざかっていたわけではないが、カンザスシティ・ロイヤルズは2015年以来、タイガースは2014年以来だ。今年は、それぞれ、9年ぶりと10年ぶりとなるポストシーズンで、ワイルドカード・シリーズを勝ち上がった。
ディビジョン・シリーズは、10月5日から始まる。マッチアップは、第1戦の開始時刻が早い順に、タイガース対ガーディアンズ、メッツ対フィリーズ、ロイヤルズ対ヤンキース、パドレス対ドジャースだ。