「障害者を揶揄するつもりはなかった」電動車椅子に乗って障害者の真似して笑う動画拡散。広島マツダが謝罪
広島マツダの従業員が電動車椅子に乗って障害者の真似をして笑っている動画が拡散して炎上した件で、広島マツダが「決して障害者を揶揄するつもりはなかった」と謝罪する文書を4月30日に発表しました。
「もういっかいw」障害者の真似をして笑う
問題の動画は当初『TikTok』に投稿されたもののようですが、4月下旬に第三者が「広島マツダの従業員が電動車椅子で障害者の真似をして遊ぶ」と批判するかたちでTwitterに共有。
動画の内容は「MAZDA」のロゴが入った制服を着た男性が電動車椅子に乗り、障害者の真似をするようにやや唇と舌を突き出しながら頭を傾けて電動車椅子を操作し、それを見た撮影者が「もういっかいw」と笑うひどいものだったため、当然のことながら炎上しました。
動画に対してTwitterでは「できれば見たくなかった。非常に残念」、「マツダ車に乗り換えようと思ったけど、コレ見てやめました」、「マツダの企業コンプライアンスはどうなってるんだ」といった声が挙がっています(補足しておくと、広島マツダは自動車メーカーのマツダのディーラーであり、過去には資本関係にもありましたが現在は独立資本の別会社です)。
「決して障害者を揶揄するつもりはなかった」と釈明
これを受けて広島マツダは4月30日、「ご覧になられた皆様に大変不快な思いをさせてしまったこと、またお客様ならびに関係各位には、ご心配ご迷惑をおかけしておりますこと、深くお詫び申し上げます」と謝罪する文章を発表しました。
ただ、気になるのはこの文章で「本動画を撮影しSNSに投稿した従業員、動画に映っている従業員、および撮影時に周囲にいた従業員に対して事実確認を行ったところ、決して障害者を揶揄するつもりはなかったと申しております」との釈明を掲載しているところです。
障害者の真似をして笑っていると多くの人が受け取っている動画を撮影しておいて、「決して障害者を揶揄するつもりはなかった」のであれば何が面白くて笑ったのでしょうか?
動画では操縦者が障害者の真似をやめたあと、撮影者が「もういっかいwもういっかいw」と笑いながら再度真似ることをうながし、その後に真似たあとにまた笑い声をあげています。
これが「障害者を揶揄するつもりはなかった」のであれば、何をもって笑ったのか説明して欲しいものです。
このような自分のしたことを認めない釈明をもとにされる“厳重注意”と、そんな釈明を謝罪文に掲載してしまう広島マツダの“再発防止に向けた取り組み”は全くもって信頼できないと言えます。