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残暑が厳しいから入りたい! 「ひんやり冷たい温泉」5選

高橋一喜温泉ライター/編集者

全国的に厳しい残暑が続いている。筆者が住んでいる札幌でさえ、35度を超えて猛暑日となった。こんな暑さが厳しい日ほど、「冷たい温泉」につかりたくなる。

じつは温泉成分が一定以上含まれていれば、水のように冷たい湯でも、立派な温泉である。25度未満の温泉を冷鉱泉というが、今回は29度以下の冷泉に絞って、キンキンに冷えた名湯を紹介する。夏に最高な冷え冷えの温泉につかろう。

岩下温泉・岩下温泉旅館(山梨県)

明治8年に建てられた風情ある浴室に注がれるのは、山梨最古の湯といわれる28.2度の冷泉。30度を切ると、もはや水のような冷たさである。ピュアで透明な源泉と加温された湯に交互につかると、気持ちよさが倍増する。

渋御殿湯(長野県)

標高1880メートルの高所に湧く「信玄の隠し湯」。総檜の浴室には3つの湯船。そのうちのひとつは26.3度の源泉そのまま。31.1度の足元湧出の湯船もあり。硫化水素臭も強く、ぬる湯好きには、極上の湯と空間。

湯の山温泉・湯の山温泉館(広島県)

日帰り入浴施設「湯の山温泉館」には、約4メートルの高さの打たせ湯があり、23.5度の冷泉を頭から浴びることができる。夏場でも冷たく感じるが、心身ともシャキッと爽快な気分になる名湯である。

於福温泉・道の駅おふく温泉(山口県)

道の駅に併設された施設で、気軽に入浴できるが、湯は本格派。25度の源泉をそのまま注いだ浴槽が用意されているのは、温泉通にとってはありがたい。

長湯温泉・万象の湯(大分県)

炭酸泉で知られる長湯温泉は、全体にぬるい湯が多く湧いているが、万象の湯の二酸化炭素泉は、約27度の冷泉。ブクブク水風呂という名称の通り、天然の気泡がブクブクと湯船の中から湧きあがってくる。

長湯温泉の名物ガニ湯
長湯温泉の名物ガニ湯

温泉ライター/編集者

温泉好きが高じて、会社を辞めて日本一周3016湯をめぐる旅を敢行。これまで入浴した温泉は3900超。ぬる湯とモール泉をこよなく愛する。気軽なひとり温泉旅(ソロ温泉)と温泉地でのワーケーションを好む。著書に『日本一周3016湯』『絶景温泉100』(幻冬舎)、『ソロ温泉』(インプレス)などがある。『マツコの知らない世界』(紅葉温泉の世界)のほか、『有吉ゼミ』『ヒルナンデス!』『マツコ&有吉かりそめ天国』『スーパーJチャンネル』『ミヤネ屋』などメディア出演多数。2021年に東京から札幌に移住。

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