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血液型や性格で、片づけの結果は決められたくない

藤原友子小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

私は小中高の4人の子どもと夫と、いつもキレイじゃないけど、何かあればすぐ片づく家に生息し、だれかのマネではなく、自分で暮らしの正解を選べる人を増やす活動をしています。

自分はおおざっぱだから・・・ 自分は●型だから・・・・家がとっ散らかっている原因は血液型や性格でしょうか。

最近では、血液型で人の性格を決めつけるのは良くないという考えがずいぶん広がっていますが、片づけを仕事にしていると、今でも、自分の片づけを血液型のせいにしている人がいてハッとすることがあります。

そこで、今日は、血液型や性格よりも、片づけに大切なことについてです。

血液型で、片づけがうまい、下手が決まるのか?

私は、これまで片づけの仕事をして9年。様々な人に出会いましたが、血液型による違いについては感じたことはありません。というより、正直気にしたことがありません。

暮らし方、片づけ方に、その人の性格や、これまでの経験や環境が土台となった考え方はでることはありますが、

おおざっぱだといわれる●型だから片づけられない、とか、自分は●型じゃないから部屋が汚い、というものではないと思います。

これまで、自分はO型で片付けは苦手だから、A型の夫にやってもらっているという方に出会ったことがあります。

しかし、自分で片付けをせずに、夫に任せておきながら、夫の片づけ方に満足がいかないようでした。

血液型だけで、片づけが苦手だと決めつけて、自分の行動に制限をかけ、それで不満を感じていることに自分で気づいていないようでした。

苦手だからしないという選択自体には、問題ないと思いますが、それを血液型のせいにし、それを正しいと思いこんでいるのは残念なことです。

そこに住む人が、満足しているかが大事

また、血液型だけではありません。

おおざっぱな性格だから片づけに向いていない、几帳面だから片づけに向いているということではなく、

そこに住む人が満足できる暮らし方ができているかが、一番大切です。

自分の大切なモノは何か、大切な時間はどんな時間か、暮らしの中で大切にしたいことを自分がわかっていることが大事だと思うのです。

自分の暮らしの正解は自分で作る」そこに大きな楽しさがある。

几帳面な性格といわれる人の食器棚には、そろった大きさのお皿がキレイに並べていても、

そこに自分が好きな食器が一つもなかったら、満足していないでしょう。

雑な性格といわれる人の家が、周りから見たら多少雑然としていても、

毎日の家事がしやすくモノが置かれていて、その人が困っていなければ、まったく問題はありません。

人の血液型や、性格、見た目からはわからない、その人が暮らしの中で大切にしたい価値観をその人が知っていて、大事にできていることが理想です。

しかし、大切にしたい価値観がわからず、ただ片づけなくちゃ!と頑張ってもうまくいかず、また比べる必要もないのに、誰かと比べた落ち込んだりする人に、私はこれまで出会ってきました。

自分の暮らしは、自分のルールで作りあげる!そこに大きな楽しさがある!と私は思っていますし、そう伝えたい人もまだまだたくさんいます。

●型だから、自分はこんな性格だからとあきらめるのはもったいない!自分らしい暮らし方を選べる時代です。

多少散らかっていても、自分の大切なモノ・コトは大切にできる自分、このくらいが堅苦しくなくちょうどいいかも、と思っています。

小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

片づけのプロとして活動を始めたのに、自分の家は「片づけても、また散らかってしまう」という矛盾に悩む。家が散らかってしまうことを隠そうとしていたが、「いつもキレイじゃなくてもいい。何かあったときにすぐに片づく家にしておけばいい」と開き直り新たなメソッドを確立。 いつもキレイにしなくちゃいけない、もっと頑張らなくちゃいけない、そんなプレッシャーから解放され、もっと自由に、その人らしく生きるお手伝いを「片づけ」を通して行っている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』(マガジンランド)

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