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※現地報告 日本代表・立川理道、敵地カナダ代表との戦いでゲームキャプテンを。【ラグビー旬な一問一答】

向風見也ラグビーライター
ワールドカップイングランド大会中の立川。サモア代表相手にどんどん仕掛ける。(写真:FAR EAST PRESS/アフロ)

4年に1度あるワールドカップの自国大会を2019年に控える日本代表は、現地時間6月11日に敵地バンクーバーのB.Cプレイススタジアムでカナダ代表とぶつかる。試合会場での前日練習を終えた10日、立川理道ゲームキャプテンが決意を明かした。

キャプテンを務める堀江翔太は、5日からのバンクーバーツアーに参加していない。これまで43キャップ(国際間の真剣勝負への出場数)を獲得してきた26歳の立川は、イングランド大会までの代表招集時は五郎丸歩副キャプテン、廣瀬俊朗前キャプテンとともに行動。リーダー陣のミーティングにも顔を出すことがあった。

今季は、国際リーグのスーパーラグビーに日本から初参戦するサンウルブズにも在籍。2試合、ゲームキャプテンを務めた。

カナダ代表戦の登録メンバー23名中14人、さらにすべてのコーチ陣がサンウルブズのメンバーである。マーク・ハメットヘッドコーチは、代表チームのヘッドコーチ代行を担う。

以下、10日の一問一答の一部(編集箇所あり。全て当方質問)。

――明日に向けて。

「久々の代表ですし、ファンの方の期待も、テレビの放送もある。ただ、あまりプレッシャーを感じず、チームをリードしていきたいなと思います」

――チームの集合は4日。短期間で統一感をもたらすためにしたことは。

「練習では、途中で止めてでもわからないことを聞ける雰囲気を作ろうとしています。オン、オフに関係なく積極的にコミュニケーションを取る、と。

フミさん(田中史朗、スーパーラグビーのハイランダーズでプレーする31歳)、ハタケさん(畠山健介、イングランド・プレミアシップのニューカッスルに挑んだ30歳)たちベテランがしっかりとリードしてくれている。そこにもっと若手が意見を言える風にしたいですけど、いい準備はできたと思います。新しいメンバーや、久々のメンバーとやれるのは楽しみ。皆の力が発揮できるようにしたい」

――このゲームの副キャプテンは、今春代表デビューしたサンウルブズの安藤泰洋選手です。

「僕も集合日に聞いたくらいでした。サンウルブズや代表での経験は少ないですけど、トップリーグでの経験は素晴らしい。関東学院大学でもキャプテンをやっていた。発言は多くないですけど、プレーで引っ張ってくれる。頼りにしています」

――6月のツアースコッドは33名発表も、カナダ遠征にいるのは25名(バックアップメンバーからの繰り上がり2名を含む)。残ったメンバーとのやり取りは。

「(日本にいる)堀江さんの方から『チームの調子はどう?』と気にしてくれて。それ以外のメンバーとは、集合した時にキチンとコミュニケーションを取れたらいいなと思います」

――最初からスコッド全選手で練習できたら、チーム作りはよりスムーズに運ぶような。

「もちろんそうですけど、そこにはどうこう言わないで、カナダ代表戦で勢いをつけたいと思います」

ラグビーライター

1982年、富山県生まれ。成城大学文芸学部芸術学科卒。2006年に独立し、おもにラグビーのリポートやコラムを「ラグビーマガジン」「ラグビーリパブリック」「FRIDAY DIGITAL」などに寄稿。ラグビー技術本の構成やトークイベントの企画・司会もおこなう。著書に『ジャパンのために 日本ラグビー9人の肖像』(論創社)『サンウルブズの挑戦 スーパーラグビー――闘う狼たちの記録』(双葉社)。共著に『ラグビー・エクスプレス イングランド経由日本行き』(双葉社)など。

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