学校では教えてくれない 富裕層が子供に引き継がせるお金の帝王学とは
日本では子供の金銭教育が遅れていると言われています。子供へのお小遣いは定額で年次に沿って上げて行くという家庭が多いです。終身雇用と年功序列が崩れつつある時代にこのシステムを継続させてもよいのでしょうか。
奨学金の利用者は2.7人に1人というデータもあるほど(日本学生支援機構2016)なのに、お金を借りるということに対する正しい知識を持ち合わせていない学生もいます。
これは学校教育とともに、家庭での金銭教育が不足しているからでしょう。欧米を中心とした海外では学校や家庭での金銭教育が進んでいます。
欧米の学校では幼稚園の頃から遠足のお金を管理したり、ランチを自分で買ったりすることもあります。また、芝刈りなどのお手伝いをして小遣いをもらうというのもよく聞く話です。
日本語の子供への金銭教育の本は非常に少ないですが、海外の小中学生向けのお金の本は驚くほど深く、日本人の大人の多くも正確には分かっていないような内容も多いです。例えば、お金の歴史、お金とは、中央銀行の役割、インフレーション(デフレーション)、給料額を交渉する、電子マネーやクリプトカレンシー、税金やタックスヘイブン、お金で幸せを買えるのか、大金持ちにどうしたらなれるのか(それは正しいのか)、までUSBORNE社の『MONEY FOR BEGINNERS』には書かれています。
日本では金銭教育=投資と思うようですが、資産運用は金銭教育のほんの一握りであって、ベースの知識としてできるだけ早期から知っておくべきことはもっとたくさんあります。
また、多くの人が不安に思うお金について信頼がおける人に話すことは有益な情報を得られるとてもよい方法となるともこの本の中で書かれていました。
学校での教育もさることながら、食卓の会話として各家庭でも自然と話されることが多いのです。私自身も家族経営の家庭で育ったので、5歳の時から贈与税や相続税について知っていました。祖母が頻繁に口にしていたからです。
今回は日本の学校では教えてくれない、富裕層が子供に引き継がせるお金の帝王学について、USBORNE社の『MONEY FOR BEGINNERS』を始めとしたおすすめの書籍とともに解説していきたいと思います。
1. 稼ぐ力を身につけさせる
子供に身につけたい力はまずは自分で稼ぐ力でしょう。大金持ちの家庭で産まれた子供は生まれながらにして何でも買い与えることもできます。しかし、「富は三代続かず」という言葉は、英語でも中国語でも日本語でもあります。
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