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【4月始まり手帳】過不足ない記入ページ!SUNNY SCHEDULE BOOK 全ページ解説

舘神龍彦デジアナリスト・手帳評論家・歌手

基本情報

 今回は、最近人気が急上昇中なSUNNY SCHEDULE DIARYを取りあげます。
 その特徴はゆるい印象ながらも必要なページが全て揃っていること。いわゆるビジネスパーソン向けの手帳とはちょっと趣が異なります。そしてかゆいところに手が届くような構成です。まずサイズはB6。いわゆる四六判の単行本とほぼ同じサイズです。

表紙カバー。横方向にとめるゴムのバンドがあり、カバンの中でも開きにくい(バンドがないとカバンの中野他のものがページとページの間に挟まる可能性があるので)。見た目のアクセントだけでなく、実用的。
表紙カバー。横方向にとめるゴムのバンドがあり、カバンの中でも開きにくい(バンドがないとカバンの中野他のものがページとページの間に挟まる可能性があるので)。見た目のアクセントだけでなく、実用的。

 今回紹介するモデルは、ゴムバンドを横方向にかけるタイプです。カバーの内側にはそれぞれスリットがあり、カードなどを挟めるようになっています。
 さらに、栞は3本。月+週の手帳は、栞2本のものがほとんどですからこれはちょっと珍しいですね。小型の解説冊子と、丸いイラストのシール、それにインデックス補強シールもついています。特にこの解説冊子は、各ページの説明が丁寧に実例入りで書いてあり、とても親切です。
 SUNNY SCHEDULE BOOK ウィークリー STANDARD《2022年/4月始/B6サイズ》
 今回紹介するモデルは、ASH GREY 3300円(税込み)です。

付属品一覧。インデックスシールや、丸型のかわいいシール、それに使い方が書かれたミニ冊子がついている。しおり紐は3本
付属品一覧。インデックスシールや、丸型のかわいいシール、それに使い方が書かれたミニ冊子がついている。しおり紐は3本

ページ構成

この手帳の構成。アルファベットは以下の解説と対応します
この手帳の構成。アルファベットは以下の解説と対応します

 基本構成はB:月間ブロック+週間日付なしバーチカル。これに

A:年間カレンダー(2021,2022)、年間ページ(2022年4月~2023年3月)
C:ページ番号付きのノートページが141ページ(ドット方眼)
D:ウィッシュリスト3見開き(11項目)
E:白地図(世界、日本がそれぞれ見開き)
F:ブックリスト(18冊分)
G:ムービーリスト(12本分)
H:ショップリスト1ページ 
I:ショッピングリスト 1ページ 
J:大切にしたいことリスト84項目

さらに巻末に
K:年齢早見表、紙のサイズ、ID&PASSWORDリスト
L:アドレス帳2ページ
M:パーソナルデータ

 という構成です。
 では個別のページを見ていきましょう。

年間カレンダー(2021,2022)、年間ページ(2022年4月~2023年3月)

 カレンダー部分は、2年分。記入の余白は最低限です。

 つづく年間ページは、2022年4月~2023年3月まで。横方向に月、縦方向に日付があります。方眼になっています。最上部はその月の目標などを書くのに向いています。また、方眼を利用してハビットトラッカーにも使えます。さらに、日付をまたぐ予定を書くのにも便利です。

A 2021年 2022年のカレンダー
A 2021年 2022年のカレンダー

A 年間チェックページ。月ごとにテーマの記入欄がある。1日ごとの方眼の欄を利用してハビットトラッカーにも使える
A 年間チェックページ。月ごとにテーマの記入欄がある。1日ごとの方眼の欄を利用してハビットトラッカーにも使える

月間ページ(2022年3月~2023年4月)、週間ページ(2022年2月28日~2023年4月2日)

 月間ページは、2022年3月~2023年4月までの14ヶ月分。1日の欄は横方向に罫線があり、上限で分割されています。六曜、月齢入り。前月、翌月のミニカレンダーもあります。 続く週間ページは、2022年2月28日~2023年4月2日まで。

 特徴的なのが時間軸なしバーチカル。縦方向の予定記入欄は、上2/3と下1/3に分かれています。そして上部も目安のドットで分割ができます。さらにその下は、約3mmの方眼メモスペース。この週間ページが使いこなせれば、この手帳はうまく使える気がします。

B 月間ページ。1日欄は薄い罫線で上下に二分割される。六曜、月齢表記あり。前月、翌月のミニカレンダーあり。 
B 月間ページ。1日欄は薄い罫線で上下に二分割される。六曜、月齢表記あり。前月、翌月のミニカレンダーあり。 

B 週間ページ。時間軸なし。上3/5が予定記入欄。下2/5は3mm方眼のメモ欄。
B 週間ページ。時間軸なし。上3/5が予定記入欄。下2/5は3mm方眼のメモ欄。

ノートページ

 さらにノートページ。ここは週間ページと並んでこの手帳のメイン部分でしょう。なにしろ見開きでINDEXページが用意されています。それに続くノートは、ドット方眼。小口(綴じたときにページが重なっている部分)に12の薄い地紋のインデックスがあります。つまり、INDEXとページ番号、そしてこのインデックスの3つがあるのです。これらを使いこなせば情報を書いたページを見つけるのに苦労することはないでしょう。

 驚くべきは上下中央に、ページの面を4分割しやすいような目安の点があることです。 使いこなす側の応用力にどこまでも応えようという意志を感じます。
 また、地紋部分に、付属のインデックスシールを貼ることで、より検索性が高くなります。

C メモページのインデックス。141ページ分の目次。1ページごとにテーマを設定。そのテーマを書いておき、関連情報を蓄積していく使い方が可能
C メモページのインデックス。141ページ分の目次。1ページごとにテーマを設定。そのテーマを書いておき、関連情報を蓄積していく使い方が可能

C メモページはドット方眼
C メモページはドット方眼

C メモページには、両端下部にページ番号がある。予定欄にページ番号を書き、詳細な情報をこのメモページに書くことで、予定欄とメモページの連動ができる。日付を元に検索もできるようになる。
C メモページには、両端下部にページ番号がある。予定欄にページ番号を書き、詳細な情報をこのメモページに書くことで、予定欄とメモページの連動ができる。日付を元に検索もできるようになる。

C 小口にインデックスあり。全12項目。塗りつぶして使うこともできる。。12あるので22年4月から23年3月のそれぞれの月に対応させて使うこともできる。応用自在な作り
C 小口にインデックスあり。全12項目。塗りつぶして使うこともできる。。12あるので22年4月から23年3月のそれぞれの月に対応させて使うこともできる。応用自在な作り

ウィッシュリスト類

 さらにウィッシュリスト類です。このパートの黄色い表紙を開くと、まず「MY WISH LIST」があります。縦に4分割された欄のそれぞれに仕事や生活習慣を書きます。最上部に項目欄があり、チェックすることで、その欄がどのジャンルになるのかを明示できます。 縦長の欄の縦方向にはこれまた分割用の黄色い△があります。

ウィッシュリスト。左下に項目名のガイドがある
ウィッシュリスト。左下に項目名のガイドがある

8項目のガイド
8項目のガイド

りたいことリストの最上部。テーマを書き、8項目+「others」にチェックを入れて分類を明確化。縦長の欄に書いていく。
りたいことリストの最上部。テーマを書き、8項目+「others」にチェックを入れて分類を明確化。縦長の欄に書いていく。

地図、便覧など

 そして世界地図、日本地図、本のリスト、映画のリストなどです。これらはなくてもいいかもですが、あれば書いてみたくなります。それは「行きたい場所リスト」「欲しいものリスト」も同じです。「大切にしたいことリスト」もそうですね。

世界地図 下部に合計10項目のメモ欄あり。行きたい場所ややりたいことが記入できる
世界地図 下部に合計10項目のメモ欄あり。行きたい場所ややりたいことが記入できる

日本地図 右下に8項目のメモ欄あり。こちらも同じ目的で利用できる
日本地図 右下に8項目のメモ欄あり。こちらも同じ目的で利用できる

ブックリスト。 タイトル、ジャンル、著者/出版社 と感想が書ける
ブックリスト。 タイトル、ジャンル、著者/出版社 と感想が書ける

ムービーリスト。タイトルとジャンル、監督と感想が書ける
ムービーリスト。タイトルとジャンル、監督と感想が書ける

MY SPOT LIST(行きたい場所リスト)とMY SHOPPING LIST(欲しいものリスト)
MY SPOT LIST(行きたい場所リスト)とMY SHOPPING LIST(欲しいものリスト)

MY TREASURE LIST (大切にしたいことリスト) 4項目のジャンル分けのガイドが左ページ上にある。このアイコンを先頭の逆L字型のガイドに記入。「楽しかったこと」「感動したこと」などを書く。
MY TREASURE LIST (大切にしたいことリスト) 4項目のジャンル分けのガイドが左ページ上にある。このアイコンを先頭の逆L字型のガイドに記入。「楽しかったこと」「感動したこと」などを書く。

年齢早見表と紙のサイズ、IDパスワードリスト
年齢早見表と紙のサイズ、IDパスワードリスト

L1 住所録。名前、住所、電話、FAX、携帯電話番号、メールアドレスが記入できる
L1 住所録。名前、住所、電話、FAX、携帯電話番号、メールアドレスが記入できる

パーソナルデータのページ。各種個人情報を記入
パーソナルデータのページ。各種個人情報を記入

SUNNY SCHEDULE BOOKは、今日的な“手帳”である。

 パソコンやスマートフォン、そしてそれに対応する各種クラウド記録サービスがある現代。その現時点においては、紙の記録媒体はどんな意味があるのか。
 結論から言えば、それは、ごく個人的な事柄、内面の記録ではないかと思います。
 もちろん、紙ならではの手軽さと一覧性、見直しのしやすさなどのメリットは依然としてあります。
 その上で、情報があふれている今の時代に、自分が何をしたいのか、何を読み、何を見てどう感じたのかを、自らは発光しない(液晶ではない)、紙でできた記録媒体に記入していく。
 そういう意味で、SUNNY SCHEDULE BOOKは、とても今日的な意味での手帳なのだと思います。

デジアナリスト・手帳評論家・歌手

デジアナリスト・手帳評論家・歌手。著書『手帳と日本人』(NHK出版新書)は週刊誌の書評欄総ナメ。日経新聞「あとがきのあと」登場ほか大学受験の問題に2回出題。『凄いiPhone手帳術』(えい出版社)『システム手帳新入門!』(岩波書店)等著書多数。「マツコの知らない世界」(TBSテレビ)「HelloWorld」(J-WAVE)はじめテレビ・ラジオ出演多数。講演等も。手帳ユーザーを集めた「手帳オフ」を2007年から開催する等トレンドセッター的存在。手帳活用の基本をまとめた「手帳音頭」をYouTubeで公開中。認知症対策プロダクト「おぼえている手帳」は経産省オレンジイノベーションプロジェクト事業採択。

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