ノート(222) なぜ政治家には「タンス預金」という弁解が可能なのか?
~続・工場編(15)
受刑261/384日目(続)
疑義ある被告人質問
この日の報道では、陸山会事件の裁判で小沢代議士に対する被告人質問が全て終了したというニュースも大きく報じられていた。小沢代議士の弁解は、秘書らとの共謀を全面的に否認した上で、彼らに経理の実務を任せており、政治資金収支報告書すら見ていなかったというものだった。
陸山会による土地購入の原資とされる4億円についても、水谷建設など業者からの裏金ではなく、亡き元建設相の父親から譲り受けていったん銀行の普通預金口座に預けたあと、1998年ころにおろして自宅で保管していた現金や、講演活動などで得た報酬をプールしていたものなど、自らの「タンス預金」だったと説明した。
ただ、こうした「タンス預金」の弁解には、次のような疑問点があった。
この記事は有料です。
元特捜部主任検事の被疑者ノートのバックナンバーをお申し込みください。
元特捜部主任検事の被疑者ノートのバックナンバー 2022年10月
税込1,100円(記事3本)
2022年10月号の有料記事一覧
※すでに購入済みの方はログインしてください。