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【ガーデニング】お庭の主役級 春前の植え付けが適期 失敗しないアナベルの育て方

sakuraグリーンアドバイザー ガーデニングYouTuber

2月下旬頃からお庭に植える木を選びにお店に来る方が増えてきました。寒さが和らいで、本格的な春になる前は庭木を植え付けるのによい季節です。今回ご紹介する初夏の花、アナベルは剪定時期で悩まなくてよい、管理が楽なアメリカ産のアジサイです。

お店で植物を選ぶ

園芸店で働いてると質問の多くは、『〇〇はありますか?』です。ご存じのように1年中どんな植物でも揃っているというわけでなく、草花であればたいてい「花が咲くシーズン」に店頭に並びます。逆に、「花が咲いていない」苗は購入される率が低い、つまり知っている人しか買わないことになります。

アナベルの今の姿は花がないどころか葉もない状態で、ただただ指名買いを待つ、そんな状況です。

昨年3月に植えたアナベル

2023年 PW様のシュラブアンバサダーで苗をいただきました。
2023年 PW様のシュラブアンバサダーで苗をいただきました。

PWのアナベルはプティ、ミニ、ミディ、グランデと4サイズあります。あじさいを庭に植えると場所を取るから、と諦めていませんでしたか? 草丈75センチ程度のコンパクトなアナベルもありますし、ひとつの花が人間の頭の大きさほどになるようなアナベルもあります。
私が植えたのは草丈90~120センチ程度のライムのアナベルコンパクト(現在はミディライムという商品名)です。『今年育てて翌年以降咲かせるベビー苗』で、届いた時は画像のような状態でした。1年目は鉢植えからスタートです。

1年目の花が咲いた

高さはあまりありませんが、5月末に花が咲きました。植えた時は枝もありませんでしたね、アナベルはその年の春から伸びた枝に花を咲かせます。ですから、旧枝咲のあじさいと違って、剪定時期は春になる前までに済ませれば大丈夫です。

アナベルの良いところ

  • 剪定時期に悩まなくてよい
  • 花の色がphに左右されない
  • 落葉後の剪定は株元の強剪定でもいいので、冬に雪で枝が折れる心配がある地域では安心
  • 品種によるが、花後、花茎の半分あたりで切り戻すと2番花が咲くことがある

アナベル鉢植え 2年目

3月になり、昨年の鉢から抜いてみました。アナベルは落葉低木ですので、植え替えは秋に葉が落ちて休眠してからと、真冬を避けて、今頃の春になる前にします。地植えにするのも休眠中にします。

完全に根鉢になっていました。鉢底石が根に覆われています。

元肥料を混ぜておきます
元肥料を混ぜておきます

根をほぐして、今回は10号鉢(直径30センチ程度)に植えました。今年も鉢で育ててみます。鉢植えの場合は、夏に水切れしないように毎日お水やりするのと、定期的に肥料を与えること忘れないようにします。地植えした場合は、根付けば乾燥している時以外はお水やりは不要になります。肥料も春、秋と寒肥で大丈夫です。

細い枝はカットしました
細い枝はカットしました

2024年 夏も猛暑予報

気象庁の3か月予報によると、今年の夏も猛暑になりそうです。アナベルの咲く初夏、お店にたくさんのあじさいが並ぶ時期ですが、そのまま植え付けてしまうと枯らしてしまうかもしれません。鉢植えの場合は、直射日光を避け、お水やりを忘れずに乗り切ることもできますが、地植えはかなり危険です。新しい葉がでてくる前に植え付けて、しっかりと根を育てた後に夏を迎える方が安心です。


花どころか、葉も茎もない姿ではありますが、アナベルのベビー苗や苗木を園芸店で探してみてください。毎年たくさんの花をつけてくれるよう、育ててみてはいかがですか?

地植えのピンクのアナベル 白にくらべると華奢な姿ですが可愛いです。
地植えのピンクのアナベル 白にくらべると華奢な姿ですが可愛いです。

グリーンアドバイザー ガーデニングYouTuber

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