ラナンキュラスラックス 株分け、植替えで失敗しにくい 作業が楽なタイミングを過去の失敗を生かして解説
10月はラナンキュラスラックスの芽が出たよという報告をSNSでたくさん見かけます。夏の間、休眠していた株が元気に芽を出してくれると嬉しいですよね。
ラナンキュラスラックスは数年前から流行りの植物で、花の種類も豊富なため、いくつもコレクションしている人がいるほどです。花付きが良く、たくさんの花が咲くことと、ラナンキュラスなのに球根を掘り上げなくても夏を越し、手入れが簡単で何年も楽しめることから人気があるのは納得です。
ラナンキュラスラックスの株分け時期は芽が出た頃
2021年に地植えにしたラナンキュラスラックス。まだ4年目なのでそのままでいいだろうと思っていました。10月頃に順調に芽を出したものの前年ほどに生育せず、1年遅れで植えた株との生育差がはっきりしてきたので、ようやく植え替えることにしたのは2月でした。わがやでは3月には花が咲きますので、植え替えするにはかなり遅くなった感じです。
掘り起こした塊をいくつかに分けて地植えと鉢植えにしました。花は咲いたものの、大きく成長することはありませんでした。その後、休眠期も終わり10月になりましたが、今のところ芽が出たのは鉢植えのみです。地面に植えた方はひょっとすると腐ってしまったかもしれませんね。
今年も地植え組を株分けする
昨年植え替えたラナンキュラスラックスとは別の、2022年に植えた株を掘ってみることにしました。4年目になる株ですが、トップの画像のようにたくさん芽が出てきました。これだけ出た芽が成長するとギュウギュウになりそうなので、株分けしてよかったのではないかと思います。
ラナンキュラスラックスの株分け方法
地面から掘り出した後、付いている土を落とします。球根が細長くて折ってしまいそうなので、バケツに水を入れて軽く揺さぶると画像のようになりました。芽が出ているところを分けていけばいいのですが、ハサミを使う必要はありません。分けたい部分を持って、ほんの少し左右に揺すりながら引っ張ると簡単に外れます。
芽が出たばかりの頃は、白い根も少なくて絡まっていないので、より簡単に外すことができます。昨年の私のように2月に掘り起こすと、白い根もたくさん出ていますので、根を切らずに地面から掘り上げるのは難しくなります。
花が終わって地上部が枯れた頃に掘り出して分球することもできると思いますが、1株の球根は複数の棒状のものが塊になっていますので、不用意に小さく分けてしまいかねません。
ラナンキュラスラックスの植え付け
ラナンキュラスラックスは花後も掘り出さず、地中で夏を越すことができます。そのために、植え付ける時は水はけが良い土に植えます。わが家の土は少し粘土質なため、腐葉土や堆肥、パーライトなどを混ぜています。深く植える必要はありません、球根の上に2、3cm程度の土があれば大丈夫です。
株分けした球根も、数年経つと増えますので、株間をあけて植えましょう。4年目の株を掘り起こした時、10cm×15cmほどの塊になっていましたので、最低でも20センチは空けたほうがいいことになります。加えて、ラナンキュラスラックスは花芽は高く伸びて分枝しますので、30から40cmほどあっても問題ありません。
ラナンキュラスラックス 鉢植えの植え替え
今年3年目になる鉢植えのラナンキュラスラックスですが、昨年の春に鉢が割れてしまいました。花が咲いている時期でしたので植え替えはせず、サイズが合うプラスチックの鉢に割れたまま入れて置いていました。画像の矢印のように小さな芽が見えたので、早速植え替えることにしました。芽の数は分球するほどではなかったのでそのまま植えました。購入時の大きさとその後の環境にもよりますが、この鉢に植えていた苗は購入時3.5号のロングポットだったので、小さい苗を鉢植えした場合、3、4年くらいは株分けしなくても大丈夫でしょう。
鉢植えで植え替えたもの(左)と今年地植えで株分けして植えたもの(右)の様子です。このまま冬を迎え、3月頃に開花予定です。
ラナンキュラスラックスの販売時期
昨年は12月に入荷、2021年に購入したのは1月でした。開花株が売られていますので気に入った花を見つけたら、即購入をおすすめします。品種指定で探すのは、なかなか難しいように思います。何年も花を楽しめますし、年々増やすこともできます。まだ育てたことがないという方は冬にお店で探してみてください。