春にネモフィラをたくさん咲かせたい!なかなか芽が出ないモヤモヤを冷蔵庫を使って解消する方法
ブルーの花が美しい、春に咲く花で人気のネモフィラ。園芸店に苗が出回るのは寒い時期になります。こぼれ種が発芽することも多く、家庭園芸で種を撒く方も多いのでは、と思います。私も毎年ネモフィラの種まきをし、最近では苗を購入することはありません。
以前は種まきをしても芽が出るまで時間がかかったり、上手くいかないこともありました。ですが、今は『なかなか芽が出ない』とヤキモキすることもなく、スムーズに苗を育成することができています。
ネモフィラの種まき時期
ネモフィラの種まき時期は、暖地では9月中旬から11月中旬とされているようです。お店で種を購入すると、袋には【まきどき】にそう書いてあります。発芽適温も15度から20度と書いてありますので、よさそうな時に種を撒くのですがなかなか芽が出ない。そう感じることはありませんか?
こぼれ種の発芽で気付く温度管理
今はSNSなどで他の方が植物を育てている様子を簡単に知ることができます。『ネモフィラのこぼれ種が発芽していました』という投稿に出会うこともあります。わがやでも毎年ネモフィラを植えているので、こぼれ種は発芽します。でも、私が見た投稿は秋も深まる11月下旬。わが家では毎年、冬になって春も近づいてくる頃からしか発芽してきません。地域の違いがある、つまり温度差だろうと思われました。
種まきして冷蔵庫に入れてみた
ビオラやパンジーの種まき、年内に咲かせたい場合は夏頃に種まきして冷蔵庫に入れる方法を実践している方は多いと思います。それと同じことをネモフィラでやってみました。
最初は、種を撒いてそのまま植えられるジフィーセブンを使ってみました。冷蔵庫に入れて、早いものは2,3日で根が見えてきます。ところが、品種によって根が出るまでの時間が違うため、他の発芽を待っていると最初に出た芽はヒョロヒョロに伸びてしまいました。
冷蔵庫で発芽させた後、上手く成長したものを植え付け、今年の春のネモフィラを楽しみました。
ネモフィラの発芽と発芽日数
昨年の経験から、ネモフィラの発芽に必要な条件は、水と温度と酸素で良さそうです。好光性種子と言われていますが、冷蔵庫のなかでも発芽します。
ネモフィラは一般的なブルーの花が咲くインシグニスブルーの他、ペニーブラックやマクラータなどいくつかの品種があり、それぞれで発芽にかかる日数が違っていました。早いものは2,3日で根が出てきますが、1週間位かかるものもあります。
2024年の種まき
今年は昨年のことを踏まえて、冷蔵庫には根が出る所までを助けてもらい、その後は土の上に種を置くという手順でいくことにしました。
水を含ませたキッチンペーパーなどの上に種を置き、袋に入れて冷蔵庫に入れました。インシグニスブルーとペニーブラックではインシグニスブルーの方が早く根が出てきました。
4日ほどで白い根が見え始め、だいたい出揃ったので土に移行します。
小さな穴を開けて置いてあげればよかったかも、と今になって思いますが、根が出た種を土の上に置きました。冷蔵庫に種を入れてから1週間後です。
この方法でやれば根が出ることはわかっているので、普通に種まきをして土が乾いていないか確認したりすることもなく、とてもスムーズです。冷蔵庫を開けた時に根が出ているかどうか見るだけです。
土に置いて2日後、根毛がわさわさと出てきています。とても可愛い(?)です。
土に置いた後は徒長を防ぐため、屋外に出しています。右のトレーはあまり間延びせず上手くいっていますが、左は少し伸びてしまいました。左は小さな本葉も見えています。
ネモフィラの育て方
トレーで本葉が出てしっかりしてきたら、黒ポットに植え替えます。茎がヒョロヒョロと伸びてしまったものは、植え替える時に長い茎の部分も土の中に埋め込んでいます。
その後、下の画像ほどの大きさに育った頃にプランター植えや、地植えにします。
今年は2月下旬頃から蕾が見え始め、3月末には満開となりました。
ネモフィラは肥料を多く与えると葉がワサワサと茂ってしまいますので、元肥は入れていません。肥料分はあまり必要ありません。種が出来たら乾燥させてから保存します。
種を撒く、小さな粒から根が出て葉が出る様子はほんとうにワクワクさせてくれます。土に撒いて芽が出たかな?と楽しむのもひとつですが、手間なく発芽させたい気持ちもあり、この方法でやっています。種子の休眠について少し学んだことがきっかけでしたが、また来年も別の実験をやってみたい気持ちにさせてくれるのが植物ですね。ぜひ種まきしてみてください。