誤嚥性肺炎や感染症を防ぐための簡単な水分の取り方
寒くて水分補給を夏場程していないという方、いらっしゃるのではないでしょうか?寒いから夏ほど、喉の渇きを感じない、トイレに行く回数が増えるのが嫌だからと言って水分をとらない方、多いのではないでしょうか。
わが家の介護メンズも「水分とってる?」と声をかけないと半日、水分をとらないなんて言うこともあります。夏場と変わらない水分をとってほしいと思うのですがなかなか難しいですね。
冬場の乾燥から体を守るうえでも、水分をこまめにとってほしいので、私もしつこいほど「お茶飲んでる?」「コーヒーでもいいよ」と毎日言っています。「しつこい!」と言われそうですが、そんなことはないのです。
口の中の水分が不足すると、乾燥で粘膜も乾燥して感染症にかかるリスクが上がります。また、水分をとる事で口の中に入ってしまった細菌を胃へ流しこみ、胃酸で細菌を殺すことができます。
また口の中に細菌が長時間あることで、知らず知らずのうちに気管に細菌が入り込んでしまい、炎症を起こし誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)を発症してしまい、取り返しのつかない事態になることもあります。
予防のためには、
・歯磨きやうがいをこまめにする
・糖質の多いジュースなどを控える
ということが有効ですが、わが家のメンズは「面倒くさい」と言います。特に歯磨きの介護補助が必要なわが家のMENは、歯磨きの介助をするのも一苦労。毎食同じことをするのは「私が無理!」ということで、就寝前の歯磨き介助はしますが日中は本人のできる範囲でよい。
代わりに「お茶か水をこまめに飲む」ように声をかけています。
それなら、私もお茶か水を用意して「お茶飲んでる?」と声をかけると飲みますし、無ければ「ない!ちょうだい」と言います。大事なのは
・無糖の飲み物をこまめに飲んで口の中を潤おして、細菌が口の中に長時間とどまらない環境を作る
ようにします。これだけでも、虫歯で悩んでいたわが家のMENも今では虫歯なく過ごしています。少し、水分の飲み方を工夫するだけで虫歯や誤嚥性肺炎を防ぐこともできます。年齢関係なく、感染症の流行している時期はどの年代の方にもおすすめの水分摂取の方法です。
※「飲み込む力」には個人差があります。少しでも不安がある場合は、かかりつけの医師や訪問看護さん、ケアマネージャーさんなど気軽にご相談してくださいね。