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減塩食を始めるタイミングは体調を重視してはじめましょう

めぐねこ介護頑張る栄養士/ライター

調味料から食品まで様々なものがあり「減塩ブーム」というのが本当に流行っているのだな…と実感します。体のためには、ぜひ日頃から減塩を意識していきたいですね。

ですが、「減塩」を始めるタイミングや体調を間違えると逆に体調が悪化してしまいます。

私も、両親が高血圧だったので気をつけなくてはいけないな…と思いアラフォーになるのと同時に「減塩食」を意識し始めました。ですが、自分の体調が万全ではなかったこと夏場に減塩食を始めてしまったことで逆に体調が悪くなり、めまいや立ちくらみがひどくなりました。血圧が80/40とかなり低くなり、病院で怒られてしまいました。「このタイミングで行うのは体調を悪化させるからダメ。もう少し涼しくなって、体調も落ち着いている時に少しずつ始めなさい。」と言われてしまいました。

確かに、私が減塩を始めたタイミングは、介護メンズが入院したりして「いつもとは違う生活」をしていました。「体調に気をつけなくては」と思い、健康のために減塩を意識した食事をしていたら疲労と普段と違う食事の内容にしていたことで体がその変化に対応できず、逆に体調を崩す結果になってしまいました。

減塩食をもっと前から意識していれば多少、いつもと違う生活でも対応できたかもしれません。ですが自分でも気づかないうちに疲労が溜まっているところに、体に必要な塩分をはじめとするミネラルが不足していたのです。病院で指摘されてからすぐに食事を元の塩分量に戻しました。そうしたら、疲れはあるもののめまいや立ちくらみはだいぶ落ち着きました。このことから私は

・減塩食は体調が万全のときにチャレンジすること

・生活リズムが普段と同じ時に始める

この2つを頭に入れて自分のタイミングで減塩を始めました。なので「減塩しよう!」と自分で決めてから、いざ減塩を始めたのは数年経ってからでした。でも、体調が良い時に減塩を始めてからは、血圧も下がりすぎることも無くなりました。

私の減塩方法は

1.醤油をかける時はポン酢やめんつゆに代える(出汁や酸味で塩分を減らせます。)

2.ソースは直接揚げ物にかけず、別皿にソースを入れてつけて食べる

3.料理で「塩」を足すときは、塩を使わず料理に合わせて、だしの素、コンソメ、中華スープで「塩味」を足す

4.料理の下味に極力塩を使わず、酒や香辛料を使う

5.どうしても「塩味」を味わいたいときは、食べる直前に「塩」を振る、もしくはつける

6.味噌汁はだしパックで出汁をとり、味噌の量を減らす

7.献立に味のメリハリをつけるようにする(甘辛い味、酸味など々味付けにならないようにする)

8.麺類のつゆ、スープは飲み干さず残す

8項目と大木ですが、一度に全て行わず少しずつ意識して取り入れていくと「習慣化」されて、「減塩」に慣れていきます。慣れるまで大変ですが「習慣」になれば自然とできるようになります。

疲れていたり、暑さで「濃い味」のものを求めがちですが、自分の体のため、介護食を食べている人のために1つずつ取り入れて体調を整えてみてください。

私も介護にある程度慣れてから少しずつ始めましたが、今では120/80くらいと安定しています。ぜひ、ご自身の体調や介護食を食べている人の体調をみて焦らず試してみてください。

※すでに食事管理を受けている方、病気療養をされている方は医師や管理栄養士などにご相談くださいね。

介護頑張る栄養士/ライター

栄養士。家族の介護をきっかけにスーパーやコンビニで手軽に買える食品で介護食を作っています。むずかしいと思われる介護食を美味しく、簡単に、お金をかけずにをモットーに作っています。また自分の経験をもとにライター活動もしています。

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