宇宙から見た地球の実写映像集
どうも!宇宙ヤバイch中の人のキャベチです。
今回は「宇宙から見た地球の実写映像集」というテーマで動画をお送りしていきます。
人類は技術を進歩させ、これまでに様々な太陽系内の天体に人工物を飛ばし、探査を行ってきました。
その過程で撮られた地球の姿は、地球上に住む私たちが絶対に見ることができない特別なものです。
今回は宇宙で撮影された地球の実写映像を、地球から近くで撮影された順にいくつか紹介したいと思います。
●ISSから見た地球
まずは国際宇宙ステーション「ISS」から見た地球の映像を紹介したいと思います。
ISSは、地上から高度約400kmの軌道で、地球の周囲を公転しています。
そしてこちらが、2017年9月12日にISSから撮影された、イタリア上空からロシア上空へと移動する際の地球の実写映像です。
経済活動が活発な都市部は明確に明るく見えています。
さらに雨雲が発達した場所では雷が頻繁に発生しています。
そして映像左奥の北極圏では、オーロラが発生しているのも見て取れます。
そしてこちらが、先ほどの動画が撮影された3日後の2017年9月15日に撮影された地球の実写映像です。
美しいオーロラが辺り一面に広がっている、本当に壮大な映像です。
●はやぶさが撮影した地球
こちらは2003年に宇宙へと旅立った探査機はやぶさが、2010年6月に地球に帰還し、大気圏に再突入する直前に撮影した、地球の画像です。
この画像がはやぶさが送ってきた最後の画像となっています。
はやぶさが成し遂げたサンプルリターンという偉業、そして成功に至るまでの壮絶な過程と、最期に残されたこの画像。はやぶさの物語で感動した方は本当に多いと思います。
●月から見た地球
続いては、地球から約38万kmの位置を公転する地球が持つ唯一の衛星、「月」から見た地球の映像を見ていきましょう。
月はこれまでに有人探査が成功した唯一の天体です。
この画像は、1968年12月にアポロ8号が月周回軌道上にいる際に撮影された地球で、人類が初めて月から見た地球の姿です。
そしてこちらの動画は、アポロ8号の観測データをもとに再現された、「人類が初めて見た地球の出」です。
月の地平線から地球が昇っています。
ちなみにこのように地球が月の地平線から昇る様子は、月面からでは観測できません。
なぜなら地球の重力の影響で、月の自転と公転が同期しているためです。
この現象は「潮汐ロック」とも呼ばれます。
潮汐ロックの影響で、地球からは月面のうち常に同じ場所しか見れないですし反対に月面からは、地球の見た目の位置は常に固定されています。
そのため「地球の出」は月面から見ることはできません。
●水星から見た地球
それでは地球系を出て、その他太陽系惑星からの地球の姿を見ていきましょう。
続いては、太陽系で最も太陽に近い位置を公転する惑星「水星」から見た地球の実写画像です。
こちらは水星探査衛星メッセンジャーが2010年5月に撮影した、地球と月の姿です。
撮影した瞬間の水星と地球の距離は1億8300万kmだったそうです。
太陽と地球の平均距離である約1億5000万kmよりも遠いのは、当時水星と地球は太陽を挟んで反対側に位置していたためです。
●火星から見た地球
続いては、太陽から見て地球の1つ遠くを公転する惑星「火星」から見た地球の実写画像を見てみましょう。
こちらは火星探査機キュリオシティが2014年1月に撮影した、地球の実写画像です。
右にはその拡大図が表示されており、地球のすぐ下に月も見えているのが分かります。
火星から見ると地球軌道は内側にあるので、常に太陽に近い方向に見えます。
そのため日の出、日の入り前後の限られた時間しか見れません。
そしてこちらは、火星を周回する火星探査衛星マーズ・リコネッサンス・オービターが撮影した地球と月の実写画像です。
地球の雲や大陸までも見えるほど高画質な画像ですが、約2億500万kmも離れた火星から撮影されています。
●土星から見た地球
続いては、地球から約15億kmも彼方にある惑星「土星」から見た地球の姿を見ていきましょう。
地球から遥か遠い土星ですが、探査機カッシーニがこれまでに唯一土星軌道に投入されています。
カッシーニは2004年~2017年もの長期にわたって土星の探査を行い、数多くの発見をもたらしました。
こちらはカッシーニが撮影した、土星が太陽の光を背負った様子の画像です。
土星には非常に複雑なリング構造がありますが、それらの存在がはっきりと映し出されています。
そしてそのリングの右下部分を拡大していくと、小さく光る星が見えます。
これはなんと地球です。
実に15億kmも離れた場所からでも、地球の美しい青色を見ることができます。
●最も遠くから見た地球
そして最後に1990年にボイジャー1号によって撮影された、「ペイル・ブルー・ドット」と呼ばれる非常に有名な画像を紹介します。
右側の縦に広がる茶色い帯の真ん中下あたり、小さい点が見えると思います。
これは私たちが住む地球です。
この小さな小さな点の中に私たち人類を含むすべての生命、そして全ての歴史が詰まっているのです。
この神秘的な画像は海王星の遥か彼方、地球から60億kmの地点から撮影されました。
現在のところ最も遠い場所から撮影された地球の画像として有名です。
探査機ボイジャーは太陽系内の数多くの惑星に接近し、その後1号は2012年8月25日、2号は2018年11月5日にそれぞれ太陽風が到達する領域である「太陽圏」を抜け出し、星間空間に突入しています。
そんなボイジャーの軌跡や現状、そして未来について別の動画で詳細にまとめているので、今再生中の動画の概要欄もしくは終了画面からあわせてごらんください。