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『虎に翼』主題歌、米津玄師『さよーならまたいつか!』フルバージョン映像の凄み #専門家のまとめ

スージー鈴木音楽評論家、ラジオDJ、小説家
【虎に翼】主題歌 米津玄師「さよーならまたいつか!」オープニング映像

9月18日のNHK『虎に翼×米津玄師 スペシャル』でオンエアされた『虎に翼』主題歌、米津玄師『さよーならまたいつか!』フルバージョン映像が、大いに話題となっている。現在のオープニング映像に加え、後半は『虎に翼』の数々の名場面をアニメーションで入れ込み『虎に翼』のハイライト映像としても楽しめる仕上がり。ここでは、その映像そのものと、内容説明、視聴者からの反応をまとめてみる。

ココがポイント

最初は(脚本を)ラフに見てたんですけど、めくるごとに『大丈夫か、これ?』みたいな、『生半可な気持ちで向き合えない』
出典:モデルプレス 2024/9/19(木)

現在のオープニング部分はそのままに楽曲フル・ヴァージョンとして新たに制作された映像。
出典:CDJournal 2024/9/19(木)

【虎に翼】主題歌 米津玄師「さよーならまたいつか!」オープニング映像をフルバージョンで公開! NHK

「あまりに良い」「これ見るだけで泣けてくるな…」「色んな今までのことが蘇ってきて最後は涙出た」
出典:ENCOUNT 2024/9/19(木)

エキスパートの補足・見解

『ひらり』(92年)の主題歌=DREAMS COME TRUE『晴れたらいいね』が68.5万枚の大ヒットとなったことから始まった「Jポップ系朝ドラ主題歌」の斬新かつ効果的な使い方の発見と見る。米津玄師による歌詞が、ドラマの内容に誠実に寄り添ったものであることをあらためて確認した。ポイントは最終回オンエア後ではなく、最終回の1週間前にリリースしたことで、最終週への期待をいやがおうでも盛り上げる。個人的には多岐川(滝藤賢一)の「うはは」のシーン(1:55ぐらい)にしびれた。最後の6人のダンスに、車椅子の玉(羽瀬川なぎ)がいるのもいい。これからの朝ドラ主題歌の活用法の定型パターンになりそうな気配。

音楽評論家、ラジオDJ、小説家

音楽評論家。ラジオDJ、小説家。1966年大阪府東大阪市生まれ。BS12『ザ・カセットテープ・ミュージック』、bayfm『9の音粋』月曜日に出演中。主な著書に『幸福な退職』『桑田佳祐論』(新潮新書)、『EPICソニーとその時代』(集英社新書)、『平成Jポップと令和歌謡』『80年代音楽解体新書』(ともに彩流社)、『恋するラジオ』(ブックマン社)、『サザンオールスターズ1978-1985』(新潮新書)、『1984年の歌謡曲』(イースト新書)など多数。東洋経済オンライン、東京スポーツなどで連載中。2023年12月12日に新刊『中森明菜の音楽1982-1991』(辰巳出版)発売。

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