自衛隊がイージスアショア防護でドローン対策を検討
8月27日に防衛省が秋田県に対して行ったイージスアショア配備についての説明会で、イージスアショア防護のために地上からのテロ対策の警備兵だけでなく、空中からのドローン対策の資機材の用意と防空部隊の展開を検討していることが分かりました。
隠密性の高いドローンに爆発物を搭載して空中から破壊工作が行われる可能性に対し、自衛隊が本格的に対策を検討することになりそうです。イージスアショアの対空レーダーとは別に、対ドローン用の小型対空レーダーや音響検知装置などを設置して警戒し、排除を実施することになるでしょう。戦時はともかく平時の警戒で対空兵器を発射することは安全面や法的な問題がある為、迎撃用ドローン(ネットを搭載したドローンで敵ドローンを絡めとる)や指向性電波妨害銃を活用するなど、幾つか方法が考えられます。ただし敵工作員がドローンではなく迫撃砲やロケット弾などで離れた場所から攻撃してきた場合、これを撃墜するにはカウンターRAMと呼ばれる種類の小型対空ミサイルや機関砲などを用意する必要があり、「防空部隊の展開」とは其処まで含まれている可能性があります。
またこの日の説明会でイージスアショア1基あたり8連装垂直発射基を3基用意する予定であることが判明しています。合計24発分の搭載数は欧州イージスアショアと同じ数量ですが、日本のイージスアショアは弾道ミサイル迎撃用のSM-3だけでなく巡航ミサイル迎撃用のSM-6を搭載することも検討されている為、将来的にSM-6を追加する場合は垂直発射基も同時に追加される可能性も考えられます。