ホームラン競争出場を辞退したタティースJr.の優勝予想は「間違いなくオオタニが勝つ」
メジャーリーグのホームラン王争いは、アメリカン・リーグがブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)、ナショナル・リーグはフェルナンド・タティースJr.(サンディエゴ・パドレス)と、それぞれ元メジャーリーガーの父親を持つ「2人のジュニア」が25本塁打でトップを走っている。
ゲレーロとタティースは22歳と若く、今季のメジャーリーグの主役を務めているが、残念なことに2人とも球宴でのホームラン競争出場辞退を表明している。
タティースは6月25日(日本時間26日)の試合前に、ホームラン競争の出場を見送ると口にした。
「子供の頃から夢に見た舞台だったので、ノーと言うのは難しかった。だけど、今は他に優先しないといけないことがある。それは自分自身の健康だ」
春のキャンプ中から左肩に痛みを抱えているタティースは、開幕直後の4月には左肩の脱臼で10日間の故障者リストにも入った。現在も痛みを感じており、状態は「75%」と説明する。
6月19日(日本時間20日)のシンシナティ・レッズ戦でもダイビングキャッチを試みたときに肩を痛めて、ベンチに下がり、翌日の試合も欠場した。
今季のホームラン飛距離は大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)と並ぶ418フィート(約127.4メートル)でメジャー3位タイのタティースJr.。今季最長弾は大谷の470フィート(約143.3メートル)を上回る477フィート(約145.4メートル)とメジャー屈指の飛ばし屋であるタティースJr.が、標高1600メートルの高地、デンバーで行われるホームラン競争に出ないのは残念。ジャイアンツ、ドジャーズと三つ巴の地区優勝争いを続けてパドレスにとって、タティースJr.は必要不可欠な存在なので、ホームラン競争で無理をするよりも、健康な状態で後半戦に臨むことの方が重要だ。
欠場を表明したホームラン競争の予想を聞かれたタティースは、「間違いなくオオタニが優勝する」と笑いながら断言。
「僕はまだ22歳だ。今後もホームラン競争に出る機会は巡ってくると思うので、そのときには最高のショーを約束するよ」
世界中の野球ファンが待望するタティースJr.と大谷のホームラン競争は来年以降までお預けとなった。