【新宿限定】おいしい「初夏」を詰め合わせ。キュートな和菓子をわっぱにそっと忍ばせて。
暦の上では「立夏(りっか)」を迎え、早くも夏の気配を感じられるようになりました。一年の中で最も過ごしやすいとされるこの季節は、徐々にさっぱりとした口当たりの和菓子も店頭に並び始めます。
創業1901年、レトルト食品やカレー、更にはクリームパンの元祖ともいわれる「新宿中村屋」さんでも、可愛らしい装いの初夏の和菓子が販売されはじめておりました。
今回は、東京メトロ新宿駅地下直結、新宿中村屋「Bonna」限定の朝生菓子の詰め合わせ「ひとくち和菓子・初夏」をご紹介。
※朝生菓子=当日の朝作り、お日保ちがその日のうちのお菓子。
「紫陽花」は、ブルーベリーの寒天を紫陽花の花びらに見立てた淡雪羹。淡雪羹とは、泡立てた卵白を寒天で固めたふわふわ、とも、しゅわしゅわ、とも言える独特の食感が特徴のお菓子です。
ブルーベリーの寒天の煌めきは、雨上がりの紫陽花の花びらのよう。まろやかな淡雪羹と流れ出てきそうなほど瑞々しい白餡の甘味を楽しんでいると、奥からふつふつと込みあがるブルーベリーの甘酸っぱさに、思わず頬の内側がキュッと引き締まります。
小柄ながらも、落ち着いた新緑の色合いが大人っぽい「青梅もち」。綿のように軽やかでなめらかな求肥に包まれているのは、しゃきしゃきっとした軽快な音と歯ごたえの梅の甘露煮。求肥と同じテンションに仕上げられた、柔らかな甘露煮を包むお店も多く見受けられますが、新宿中村屋さんのものはフレッシュな「かりかり梅」。梅あんの軽やかな口当たりも初夏らしい逸品。
ほんのり橙を帯びた「さくらんぼ」は、まるで大粒の佐藤錦!羊羹の枝含めてキュートな和菓子です。驚いたことに、口元に運んだ瞬間さくらんぼの香りがそよそよと鼻腔に滑り込んでくるではありませんか!
断面もまさに佐藤錦そのもの。鮮やかな果肉を表現しているのは、さっぱりとした黄身餡。黄身餡のコクと羊羹の可憐なさくらんぼの香りや酸味がびっくりするくらい互いにぴたっと手を取り合い、どこかリアルな果実の味わいにも感じられます。
遊び心とほっとする味わい双方を味わえる和菓子のセットはいずれもやや小ぶりですので、おひとりでもぺろりと食べられてしまうこと間違いなし。まろやかだったりさっぱりだったり、味わいの緩急がついているのも嬉しいですね♪
シェアするのも独り占めするのも、お気に召すままに。
<新宿中村屋Bonna>
公式サイト(外部リンク)
東京都新宿区新宿3-26-1
新宿中村屋ビル 地下1階
10時30分~19時30分
定休日 元旦
JR「新宿」駅東口より徒歩2分
東京メトロ丸ノ内線「新宿」駅A6出口直結