ワインマニアが選ぶ、いまブームのナチュラルワインおすすめ銘柄
※お酒は20歳になってから
ブームのナチュラルワイン、おすすめ銘柄選びました
近年、レストランを中心にブームともなっている「ナチュラルワイン」。独特な香味を放つものも多く、これまでワインを飲まなかった方にも新鮮なものとして人気を博しています。味わいの安定さがない、などとも評されますが、その分、一期一会と呼ばれる要素も強く、そこから生まれるおいしさはナチュラルワインの魅力と言ってもいいでしょう。
今回は、ナチュラルワインはもちろん、クラシックなタイプのワインも愛好するワインマニアである筆者が、様々な銘柄を実際に飲んだうえでおいしいと感じたナチュラルワインをご紹介します。
カーブドッチ いっかく
まずは、日本の新潟県のワインです。人気ワイナリーのカーブドッチワイナリーが手掛ける、ナチュラルワインのニュアンスをまとうシリーズが、動物ラベルの「どうぶつシリーズ」。
この、どうぶつシリーズは様々などうぶつをモチーフにしたラベルが印象的ですが、中でも「いっかく」は、ケルナーとソーヴィニヨン・ブランという品種を主体としたナチュラルワインです。
白ワインでありながら、色調はオレンジ色の「オレンジワイン」としても仕立ててあり、香りはマスカットのような果実の香りの他、鮮烈にジンジャーのような香りがあります。華やかな香りを放ちながらも、どこか懐かしい、牧歌的な香りと味わい。生産本数が少ないワインではありますが「じんわりとしたうまさ」を感じるワインで、日本のナチュラルワインとしておさえるべき銘柄です。
ブレイヴニューワイン ドッペルゲンガー
オーストラリアのワイン。日本に入荷したばかりの銘柄。現代風のラベルが印象的。白い花やこれもジンジャー(生姜)に近いスパイス様の香りが感じられます。
味わいも一定の複雑さがあり、飲みごたえも十分。世界的ワイン評論誌「ワインアドヴォケイト誌」では100点満点中92点を獲得したいう経歴もあるワイン。5~6千円に到達する価格ではありますが、おすすめしたい銘柄のひとつです。
スワーワーシュナンブラン
南アフリカのナチュラルワイン生産者のひとつ。
洋なしのような香りがありながら、酸味も明瞭でキレのある味わい。ナチュラルワインと銘打ちつつも、ナチュラルワイン特有のクセや独特の香味が少なく、丁寧な作りの生産者といえます。
ナチュラルワインのいい物は高額(4-5千円級)になりがち。この記事の中では、唯一3千円台というのも魅力的。おすすめしたい銘柄です。
ヴィニョス アパート アンバー
ポルトガルの新進気鋭の生産者のひとつ。ラベルからして、いかにも現代風なナチュラルワインという見た目。香りは鮮烈に桃とパッションフルーツの香り。「これ、ワインじゃなくてカクテルか!?」と思ってしまうくらい、華やかな香味があり驚きを感じたワインです。
香りのイメージにこそ、甘さを感じるのですが、実際に口を入れるとグレープフルーツに近い、ほろにがさがそこそこあるので、飲み応えもある1本です。
ニコリーニ マルヴァジア イン・ローヴレ
イタリアのフリウリヴェネツィアジュリア州のワイン。フリウリのワインはトリッキーな物や独創性のつよい物が多く、このワインもそのうちのひとつ。
「イン・ローヴレ」は木樽による熟成をほどこしたという意味合い。香りには、洋なしや花のような香りと、トロピカルフルーツのような香りが混在。複雑かつ華やかな香りが感じられる、素晴らしいワイン。なお、木樽熟成「なし」のものもあり、銘柄を取り違えることが多い点に注意。筆者は木樽熟成あり(イン・ローヴレ)の方をおすすめします。
おすすめ銘柄一覧
①カーブドッチ いっかく
②ブレイヴニューワイン ドッペルゲンガー
③スワーワーシュナンブラン
④ヴィニョス アパート アンバー
⑤ニコリーニ マルヴァジア イン・ローヴレ
いかがだったでしょうか。ナチュラルワインは良し悪しが多い上に、年号によっては、まるで味わいが違うものに変わっていたりと、常に変化が大きいワインです。良いものにはぜひ今のうちに触れて頂ければと思います。