【ファミマ】ワイン初心者にもおすすめしたい!千円でコスパ抜群の赤ワイン
※お酒は20歳になってから
ファミマのワインに注目
筆者は、コンビニでいまワインの品ぞろえが最も充実しているのは「ファミリーマート」と感じています。ここ数年で急速にラインナップの質が上がり、さまざまな産地のワインを置くように。甘口から辛口まで味わいの幅も広く、さらには、有名ソムリエ・有名ワイン漫画とのコラボレーションなどを積極的に行うようになりました。
ファミマの赤ワインにまた新ラインナップが
さて、今回は、そんなファミリーマートのラインナップにまた1品面白い銘柄が追加されたのでご紹介です。
ワイン名はKWVピノタージュ
それが「KWVピノタージュ」。価格は税抜1,080円(税込み1,188円)と千円台前半の価格帯です。
見つけたらラッキー?
まず、こちらのワインは、扱いを開始したものの店頭での浸透度がやや低く、筆者の体感的に1/5店舗くらいの扱いではないかと思います。
産地はまさかの南アフリカ
こちらの「KWVピノタージュ」。産地は南アフリカ。日本では少しずつ著名度を上げているものの、まだまだ南アフリカ産のワインはマイナーの域を出ていません。この銘柄そのものは、南アフリカのワインとしては大変にメジャーな銘柄の一つで、スーパーにも置いてあることもあるので、ファミマに限らず探してみるのも面白いでしょう。
南アフリカは歴史あるワイン産地
実は、南アフリカは、350年を超えるワイン造りの歴史を誇ります。
というのも、かつてはヨーロッパからアジアへの貿易の船旅の中継地点として使われたエリア。それゆえ、一部ヨーロッパの文化が持ち込まれていたためです。
その後、ワイン産地として大きく発展することは難しかったものの、近年は若手の生産者が他国から増えたことで、ここ20年ほどで、急速に品位が向上しています。新しい生産者の一部は、他国のワインに負けないプレミアム化がされています。
今回の、こちらのKWV社は、大変古典的な生産者の一つで、1918年に設立されたブドウの協同組合を発端としています。
ワインはブドウの品種で覚えたい!けども…?
筆者が、ワイン初心者の方におすすめしたいのは「原料となるブドウの品種」にフォーカスする事。ワインは、原料となる、ブドウの品種から来る香りや味わいのポイントでだいたい味筋が決まります。
しかしながら、今回のワインのブドウ品種である「ピノタージュ」は、作り手や栽培地によって表情を変えやすい七変化な品種であります。つまり、一概に「ピノタージュで作ったワインの特徴はズバリこれ!」と言い切ることが出来ない品種でもあります。とはいえ、いくつかはポイントがありますのでそちらを楽しみながら味わいましょう。
ピノタージュの古典的な味わい
ピノタージュの特徴は、端的に言えばチェリーを思わせる香りと、穏やかな渋み。作り手によって味わいの差はあれど、この部分は共通項だと感じます。
また南アフリカのピノタージュの典型的な香味は、どこか土っぽい香りやローストしたコーヒーのような香りがします。
まさにKWVピノタージュは、古典的・クラシックなタイプのピノタージュの香味といえます。熟したプラムやチェリー。それと若干、革製品のような香りや、緑黄色野菜やトマトに近いような「青さ」を感じる香味が独特にあります。
「革製品っぽい香味」は、特にビギナーの方には独特に感じるかもしれません。また、開栓仕立てはツンとする香味がありますが、1時間もすれば収まってきますので開けたて直後にピンと来ない場合は少し時間をおいてから飲むのをおすすめします。
慣れてきますと不思議と後を引くうまさがあり、特にコーヒーのようなローストした香味はクセになるはず。ワインを普段飲み慣れてる方はこのコスパに納得がいく1本と言えるでしょう。
ピノタージュは後味の渋みがやや控えめ
ピノタージュという品種は、後に残る渋さが控えめな品種。味わいそのもの濃く仕上がっていても、余韻までずっと渋い、ということはありません。ワインで感じる渋みは「タンニン」と呼ばれ、渋さを感じるものは脂の乗ったお肉などとの相性が良いとされます。
このピノタージュは渋み(タンニン)は控えめ。さらに、一方でローストしたコーヒーのような香味が感じられるため、焼いたお肉で脂が乗り過ぎてないものがおすすめ。具体的には焼き鳥のタレ味などが良いと思われます。
ほかにもトマトソースやケチャップを使った料理などとは相性が良く、もちろんハンバーグなどとも合わせやすいといえます。ファミマの総菜ハンバーグなどとも合わせるとよいでしょう。
ファミマで今のうちに知りたい「南アフリカ」のワイン
徐々に台頭してきた南アフリカ産のワイン。そのもっともメジャーな銘柄の一つがファミマで気軽に買えるのは非常に興味深く、周りに語りやすいのもポイント。
ぜひ今のうちに試してみてください。