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【カルディ】ワイン初心者もこれでわかる!?カルディの白ワインをこう楽しみたい

KOZE(こぜ)ワインマニアワイン初心者向け情報ライター

※お酒は20歳になってから

やっぱり気になるカルディのワイン

カルディのワインといえば多種多様な銘柄があり、定期的なセールなどもあるのがうれしいところ。本日は、ワイン初心者にもぴったりなすっきりタイプの白ワインを紹介します。

今回紹介のワインは「EKWモーゼルリースリング」

白ワインの目立つところに陳列されていたこちらのワイン。気になっていた方も多いのではないでしょうか。セール価格では1,200円台中盤(税込)、通常価格は1,500円程度。実際に飲んでますと、こちらのワインは特徴がはっきりしていてビギナーには「独特」と感じるかも?と思いました。そこで、ワイン初心者が見るべきポイントを解説してみます。

ワイン初心者は、ブドウの品種から入りたい

ワイン初心者がワインを最も早く知る方法は「原料となるブドウの品種の特徴を抑える」ことです。ワインはブドウ品種と国・産地の掛け合わせで、おおむね味わいの傾向が似てきます。そこで、ブドウ品種ごとの香り・味わいの特徴をつかむと、ワインの理解度がグッと深まります。

こちらのEKWモーゼルリースリングは、産地はドイツのモーゼル。そして、ブドウの品種はリースリングです。

リースリングとは

リースリング種の特徴は、大きく二つ。まず一つ目は、リンゴのようなさわやかな果実を思わせる香りと果実味を有することです。

二つ目は、豊かな酸味。キレのある味わいが感じられるのが特徴です。

こちらのワイン、EKVモーゼルリースリングは青リンゴのような香味があり、また酸味もキリッと感じられ、リースリングらしい特徴がしっかり出ています。またどこか春や夏の草原や原っぱを想起させるような青草の香りがあり、大変にさわやかな印象を持つワインです。

開けたては「オイル」の香り?

さて、リースリング種においては、必ずしもではないものの、出やすい特徴的な香りがあります。これが「ペトロール」と呼ばれる香り。

石油やオイルに近い香りともいわれ、飲まれる方によっては独特と感じられることでしょう。発生する理由はブドウの日照量の多さ、ともいわれます(よく日を浴びたもの)。このような香りに遭遇したら「もしやこれがペトロール香かも…?」と疑ってみるとワインが楽しくなるはずです。もちろん、リースリング種でもペトロール香は出ないものもあります。

やや冷やし気味か、開封後時間をあけて。

コルク不要のスクリューキャップがうれしい
コルク不要のスクリューキャップがうれしい

ペトロール香と、やや強い酸味。特に開けたてはこの要素が強く、ツンとした香りに感じられる方も多いはず。このようなときは、開けてから少し時間を置くか、やや冷やし気味で楽しむのが良いでしょう。栓を開けたのち冷蔵庫にいれ、また翌日に飲んでみるとだいぶ違った印象をもつはずです。

香りにこそ、一定の甘さを感じますが、甘口ではなくキリリとした辛口の部類と言えるこちらのワイン。まとめますと、①青リンゴ系の香り ②豊かな酸味 ③若干の石油香、があるワインです。これらをおさえるとワインも少し踏み込んで楽しめるはずです。

なお、お料理に関してはワインは基本的に「同郷のものとあう」といわれ、たとえばドイツらしいソーセージ。もしくはドイツと限らなくてもチーズとは相性がよいはずです。お見かけの際はぜひお試しください。

ワイン初心者向け情報ライター

日本ソムリエ協会認定 ワインエキスパート有資格。インスタ3.3万人、Twitter2万人、スレッズ1.4万人、Youtubeワインチャンネル1万人。ワインのSNSで総フォロワー6万人強は日本トップクラス。ワインの飲み手を増やしたい、というモチベーションとともに、ワインがわからない方向けの初心者向けナビゲート記事を執筆。3千円以下のワインの啓発。南アフリカ産、スペイン産のワインを愛する。

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