一度試して欲しい。ワインマニアが選ぶ「日本」で作られるおすすめの赤ワイン銘柄5選
※お酒は20歳になってから
ワイン好きなら知っておきたい「日本」のワイン
近年、ワイン好きの中で注目されているのが日本産のワイン。以前は、国内で醸造さえしていれば、ブドウは海外産であっても「国産ワイン」と名乗れましたが、このルールが改められました。日本産のブドウを使い、日本で醸造されたワインを「日本ワイン」として、明確に区分けています。これにより、地位が一気に向上し、
従来より高品質なワインを造っていたワイナリーはさらに注目され、さらに新規参入ワイナリーが大幅に増えたことでブームと言われるようになりました。
これ買えば間違いない
注目度が上がったことで一部のワインは全くと言っていいほど入手難に。具体的には北海道の著名ワイナリーや、長野の一部、山梨など、噂は聞くけど買えない、という事態に陥っています。
本日は、ワインマニアの筆者が「まずここから」もしくは「まだ現実的に買える」赤ワインを選出します。購入はネット等で購入出来、かつ2~5千円程度のワインから選びました。それなりの値段でありますので、レストランやバーや旅行先など、どこかのついでに発見できるとよいかと思います。
岩の原葡萄園 深雪花(みゆきばな) 赤
入手難易度が高くなく、安定したおいしさを誇るのが、新潟県の岩の原葡萄園が作る「深雪花(みゆきばな)赤」という銘柄です。軽快な口当たりになるマスカットベーリーAという品種(年によってはブラッククイーンをブレンド)を用い、木樽熟成を施しています。やや甘さを感じるような樽の香りがあり、かつ飲み口は重すぎず、バランスが取れています。
実売価格も2千円台で購入でき、販路も多く百貨店や日本のワインの品揃えが強いところであれば大型スーパー等でも見かける事ができるワインです。
ドメーヌコーセイ 401 メルロー
日本のワイナリーの中でも、大手企業グループのワイナリーは総じてハズレがなく、素晴らしいワインをつくっています。具体的にはシャトーメルシャン(キリングループ)、グランポレール(サッポログループ)などです。
さて、こちらのドメーヌコーセイは、大手のシャトーメルシャンで過去に醸造責任者を務めた味村興成(あじむらこうせい)氏が独立したワイナリー。
401メルローは、401、503、601の3種があり、それぞれで使用するワイン樽の種類を変えるというマニアックな一本。ブドウの品種はメルロー種。メルロー種は濃いワインに仕立てられることが多いものの、渋みがまろやかなことで知られる品種でもあります。
そのメルロー種で作ったワインを、キャラメルやバニラのような香味が特徴のアメリカンオークで熟成。しっかりしてて上品なのに、後味渋すぎない。総じて親しみやすいワインになっています。
同シリーズの503、601は全量、もしくはブレンドとしてフレンチオーク樽を使っており、そちらの方はよりカッチリとしたスマートな味筋。まずはこちらの401から試してみてください。
安曇野ワイナリー カベルネソーヴィニヨン
カベルネソーヴィニヨンは、世界の多くで作られるブドウ品種。フランスのボルドー地域や、カジュアルなものだとチリ産のワインがメジャー。カベルネソーヴィニヨン、というブドウ品種の名前こそは聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
一方で、日本ワインとなるとなかなか高品質なカベルネソーヴィニヨンは見つけにくいもの。日本のとあるワイナリーに聞くと、昼夜の寒暖差がないとブドウが色づかないなど、栽培の難易度もあるようです。さて、そんななか、こちらの安曇野ワイナリーのカベルネソーヴィニヨンがおすすめ。年によって作られることがあったりなかったり、とも聞きますが2022ヴィンテージは大変気品がありおいしい。さながらフランスボルドーに近いバランスの取れたワインに仕上がっています。
徐々に評価を上げてきそうな一本として、いまのうちにおすすめします。
MGVsワイナリー B553マスカットベーリーA
日本の山梨県甲州市に位置する比較的新しいワイナリーがMGVs(マグヴィス)ワイナリー。母体は半導体の企業であり、素晴らしいワインを造っています。
ワイン名は半導体のメーカーゆえか「型番」で表現。男心をくすぐる機械的な表現のラベルがカッコよく、目を惹きます。
B553はマスカットベーリーAと呼ばれるブドウ品種を使用。前述の「深雪花」同様の品種となりますが、こちらは、樽の香味がつよく、凝縮感が感じられ、軽快さと深みがきれいに調和しています。気持ち重めの作りが好きな方にもお勧めできます。販路が限定されているのが難点ですが、ぜひとも試したい1本です。
都農ワイン プライベートリザーヴ マスカットベーリーA
日本のワインというと東日本側が多くみられるように思いますが、筆者が注目しているのが「九州」のワイン。都農ワインは宮崎県の人気ワイナリーのひとつ。
中でも同社の上位クラスが「プライベートリザーブ」と呼ばれるシリーズです。ここ数年で美味しいことが急速にクチコミで広まり、この記事の中ではもっとも入手難易度が高いワインといえます。
マスカットベーリーAは樽熟成を長くかけることで、より複雑な香りとバランスを両立したワイン。このほかにも同社にはプライベートリザーブシリーズに「ピノノワール」「シラー」など素晴らしいワインがあるので試してみてください。
おすすめ銘柄まとめ
①岩の原葡萄園 深雪花(みゆきばな) 赤
②ドメーヌコーセイ 401 メルロー
③安曇野ワイナリー カベルネソーヴィニヨン
④MGVsワイナリー B553マスカットベーリーA
⑤都農ワイン プライベートリザーヴ マスカットベーリーA