120年以上愛される銘菓に令和の香りを「kanenone いちごあんバター」はもちもち生地と洋風な苺
旅行先からのお土産は、どんなものを基準に選びますか?そこにしかないお店、雑誌に掲載されていたお店、百貨店などの地域限定品、パッケージに観光名所が印字されたものなど、いわゆるばら撒き用とある程度価格や包装がしっかりしたものと分けて購入なさる方が殆どかと思います。相手によって、これはどうかな、あれはどうかなとそれぞれ考えるのもまたお土産選びの醍醐味ですよね。
2025年に大阪万博を控え、たびたびニュースにも取り上げられるようになった大阪の環境情報やグルメ。大阪にはユニークなネーミングのお土産も沢山ありますが、今回は大阪の歴史にも触れられるようお菓子を。
「釣鐘屋本舗」さんの銘菓でもある釣鐘まんじゅうは、593年に聖徳太子によって建立されたといわれている日本最古の宮寺、四天王寺にルーツがあります。釣鐘屋本舗さんの創業と同じ創業明治33年、有志の方々により奉納された大梵鐘がモチーフとなっており、その傍らで釣鐘まんじゅうを販売しはじめたのがお店のはじまりだとか。大梵鐘は第二次世界大戦でこの世から姿を消してしまったのが残念でなりません。
今回は釣鐘まんじゅうに現代風のエッセンスをあわせた「kanenone」のいちごあんバターをご紹介。
開封した瞬間、いちごとバターの洋風な香りが一気に飛び出してきて、気分はすっかり春爛漫!しっとり、指先に吸いついてくるような質感のカステラ生地はやや薄く、それでいてもっちもちというサプライズ。お土産菓子として販売されている人形焼きは比較的ふかふかとした食感の生地と出会うことが多いのですが、kanenoneは弾力と食べ応え満載の生地。
酸味よりも苺の香りと、白餡やバターのまろやかさが際立つ印象です。また、白餡もバターどちらも柔らかな口当たりとなっておりますので、乳脂肪分のまろやかさを比較的強かに感じられるような気がします。いちごの種の小さく弾けるような食感も適度なアクセントに。いちごあんの淡い薄紅色も、ナチュラルな風合いで惹かれます。
王道のおまんじゅう、そして新しいシリーズのkanenoneはタイプの異なるあんこが包まれているので、老舗の銘菓と新しいシリーズとしてどちらも混ぜてお土産としてお渡ししてみるのも楽しそうですね。
<釣鐘屋本舗・本店>
公式サイト(外部リンク)
大阪府大阪市浪速区恵美東1-7-11
06-6644-0212
9時30分~18時