0歳からの知育のカギは生活リズム!脳を育てる生活リズムの整え方
初めまして。
0歳から、赤ちゃんの脳はどんどん育っていく、と聞きました。
そのため、早めに知育をしたいと思ってます。
勉強ができないと、きっとこの子は将来損をしてしまうのと思うんです。
私は勉強ができなくて苦労したので…
英語やクラシックを流したり、絵カードなどやったほうがよいのでしょうか?
0歳からできる知育について、具体的に教えてください。
ご相談いただきありがとうございます。
お子さんの未来のことを考えて、できることをしようとするお母様の姿勢はとても素敵ですね。
0歳からの知育で最も大切なことは生活リズムを整えることであると私は考えています。
絵カードやブロック、音楽や英語はいったん脇に置いておいて…
なぜ知育に生活リズムが大切なのか解説していきます。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
知能を育てるには、まずは脳が育つことが重要
人間の脳には、ざっくりと以下のような種類があります。
・生命維持のための脳(脳幹・脊髄)
・本能的な行動をするための脳(大脳辺縁系)
・人間らしく生きる脳(大脳皮質)
人間も、ほかの生物同様に1つの生き物です。
ということは、最優先されるのは【生命維持】です。
脳は、
脳幹・脊髄→大脳辺縁系→大脳皮質
の順に発達していきます。
安全を確保できてから、人間らしく考える脳が発達するのです。
赤ちゃんの脳は、胎内から発達をはじめています。
呼吸や食欲をつかさどる部位がまず発達し、次にみる、さわる、きく、味わうといった部位が続いていきます。
生活リズムをつかさどる部分は生後3か月ごろから働き始めます。
それまでは赤ちゃんは寝て起きての繰り返し、昼夜のリズムがほとんどついていない状態です。
おなかがすいた、おなかがいっぱいという調整も生活リズムをつかさどる部分で行っていて、この部分は快不快をつかさどる脳の部位の近くにあります。
空腹と快不快を感じる部分がちかくにあるので、互いに影響を受けやすくなっています。
生命維持に危険を感じることなく暮らせる環境を作って、生活リズムを整えて、その基盤がしっかりとできた上に人間らしく生きる脳が育っていきます。
人間らしく生きる脳とは?生活リズムがすべての基礎である理由
私たちは脳を使って日々の判断をしています。
ものごとを判断するとき、きこえる音や見えるもの、さわった感触…いろいろな感覚を情報として処理しています。
子どもの泣き声が聞こえて、泣いてる姿を見て「おなかすいたのかな?」と考える…ようなイメージです。
きく脳、みる脳が発達したら、それにさわってみたいという欲求がでてきます。
それによって触覚を感じる脳が発達し、いろいろなものを触って感じることでさらに身の回りのものに興味がわいてきます。
もっとさわってみたい、なめてみようかな?どうしたらさわれるかな、と体を動かすことで運動やバランス感覚が培われていきます。
そうすると、こんな音があった、こんな感覚だったという経験を記憶する脳が発達し、それに伴う言葉を理解したり気持ちを表したりする脳が育っていきます。
言葉の経験や理解がすすむと、社会にはルールがあるんだということがなんとなくわかってきます。
おともだちと遊んだり、おうちや保育園、幼稚園でいろいろな経験をしたりしていつも自分の思い通りになるわけではないということを学び、総合的に考える脳が育っていきます。
しっかり考えられる子になるためには、なによりも
・生命の保証をして、安心のできる環境を作ること
・生活リズムを整えること
が大切なのです。
すべての知育の基礎だといえるでしょう。
生活リズムはどうやってつくる?
早寝早起き朝ごはん…いうのは簡単だけど、実践するのは難しいですね。
早寝早起きが難しい理由、それは、今の時代を生きる子どもたちが自然にそうできる環境にないからです。
昔、電機やスマホ、タブレットの無い時代は夜になったら暗くなるので活動が制限されていました。
現代は夜も電気のおかげで明るいし、ネットショッピングできるから室内にいるだけでなんでもそろうし、子どもを連れて日中わざわざ外にでなくてもすみますよね。
早寝早起きってよくきくフレーズだと思うのですが、実は早起きしないと早寝は難しいです。
そして、朝起きる際には部屋をしっかり明るくしましょう。
理想はカーテンをあけて日光を浴びることです。
これによって脳が目覚めます。
曇っていたり、お部屋の位置的に日が入ってこなかったりするときは電気の光でも大丈夫です。
朝起きるときにしっかりと明るい光を浴びると、夜になったら情緒を安定させ、眠りをさそうホルモンが分泌されてきます。
子どもはまだ体内時計が不安定できちんとしたリズムを刻めていません。
朝は起きて活動し、夜は眠ってからだを休めるというリズムを親がしっかり整えてあげる必要があります。
具体的な目標としては朝7時までには起こすことです。
保育園や幼稚園、小学校にいってもリズムが整っていない子どもは、日中起きていることがつらくてぼーっとしてしまったり授業中に眠ってしまったり…保育園はお昼寝でまかなうことができても、小学校はそうはいきません。
はやめにリズムを整えることが子どものためでもあり、未来のママやパパ自身のためにもなるのです。
光が子どもの脳に与える影響
夜の眠りに朝の光が影響していることは前述の通りです。この光の影響はとても強力で、特に子どもは大人より影響を受けやすいです。
ということは、夜の光にも注意が必要ということです。
実は、寝る前に強い光を浴びると眠くなるホルモンの分泌が抑制されてしまうのです。
コンビニなどの強い照明はもちろんのこと、なんと家庭のリビングの明かり(約500ルクス)程度でも眠りホルモンの分泌が抑制されてしまうのです。
夕方になったら部屋の照明をオレンジ色の光にしたり、ワントーン暗くすることをおすすめします。
また、テレビやスマホ画面の明かりも、ホルモンの分泌を抑えてねつきを悪くします。
18時以降はテレビやスマホの光から子どもを遠ざけたほうが寝かしつけが楽になります。
ただ、日中にしっかりと光を浴びると、夜の光の影響は受けにくくなります。
お散歩でもなんでも、外に連れ出すことが効果的です。
生活リズムを整えるために、外遊びが効果抜群
突然ですが、小学生のころ、宿泊学習があったのを覚えているでしょうか?
少年自然の家や、林間学校などです。
キャンプや山登りをした経験はありますか?
何かに夢中になって集中して遊んだ経験は?
たいてい外で体をたくさん動かした日や、たくさん頭を使った日は、夜疲れて眠くなりますよね。
0歳の赤ちゃんであれば、外をお散歩したり天気がいい日に芝の上をハイハイしたりするだけでとてもいい刺激を受けられます。
子どもは興味のあることや、好きな遊びに直面した時にドキドキ・わくわくして脳が興奮します。
このとき「考える脳」が影響を受けます。これにより集中力が培われていくのです。
この「考える脳」は、自分を抑制したり我慢したりする力もつかさどっています。
外遊びでたくさんのわくわく・ドキドキをみつけることで集中力や我慢する力が育って、賢い子になっていくのです。
暑い日や寒い日など、外遊びが難しいときは家の中で体を動かせる遊びをするとよいでしょう。
大きなおもちゃが用意できないときは布団を重ねて登らせるとよいでしょう。
我が家では、子どもたちが小さい頃はよく布団のぼり大会を開催していました。
登っている様子がなかなかかわいいですよ♪
おわりに
赤ちゃんの知育には、まず生活リズムを整えることが大切だというお話でした。
わが子には賢くなってほしいという思いもですが、それ以上に情緒の安定した子になってほしいというのが親の願いかなと思います。
穏やかに、健やかに過ごせる子になってほしいですよね。
特に小さな子どもほど、脳の発達に生活リズムが大きくかかわってきます。
親ができる部分は環境を整えてあげたいものですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。