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汚れ・シワ・敏感肌…お悩み別「縦型洗濯機のイチオシ設定」を洗濯研究家が解説

平島利恵洗濯研究家
洗濯ストレスを解消しましょう!

洗濯研究家の平島 利恵です。洗濯後に「汚れが落ち切っていない」「服がシワになる」など、お悩みはありませんか?実は、洗濯機の設定を少し変えるだけで、仕上がりが劇的に変わるんです。今回は、お悩み別に縦型洗濯機のイチオシ設定を紹介します。

汚れをよく落としたい時

  • 洗い:11分以上
  • すすぎ:2回(酷い時は注水すすぎ)
  • 脱水:6分

洗浄力をUPしたい時は、たっぷりの水でよく洗って汚れを浮かせ、浮き出た汚れと洗浄成分をしっかりすすぎましょう。

シミは洗剤で前処理

食べこぼしなど目に見えるシミだけでなく、汗をかいた襟袖など、目に見えない汚れがついている場所には、部分用洗剤を塗ってから洗濯機にかけると、洗浄効果がUPします。(部分用洗剤をお持ちでなければ、液体洗剤でOK!)

臭う時は裏返す

臭いの原因となるのは主に、身体から出る汗・皮脂などの汚れです。

これらは、肌が触れる衣類の内側に蓄積するので、臭いが気になる服・肌着・靴下は裏返してから洗濯機にかけると洗浄効果がUPします。

※関連記事:「夏の耐えきれない臭いをごっそり落とす」もご覧ください。

アルカリ性洗剤を選ぶ

洗浄力の高いアルカリ性洗剤を選びましょう。粉末洗剤の方がより洗浄力が高いという特長があります。

泥汚れはもみ洗い

泥汚れは砂の細かい粒子の汚れなので、他の汚れとは性質が異なります。

そのまま洗濯機に入れるのはNG!洗剤をつけて、繊維に引っかかっている砂の粒子をやさしく揉み出しましょう。

関連記事:「頑固な泥汚れを落とす3ステップ」もご覧ください。

シワを防ぎたい時

  • おしゃれ着コースに設定
  • 洗い:11分以上
  • すすぎ:2回
  • 脱水:3分

おしゃれ着コースを選択

シワなく綺麗に洗い上げたい時や、アイロンの手間をなくしたいときは、おしゃれ着コースを活用しましょう。おしゃれ着コースは弱い水流で、衣類に負担をかけずに洗うことができます。

おしゃれ着用洗剤で洗う

おしゃれ着用の中性洗剤は、衣類の風合いを損ねずに洗濯ができます。ただし、洗浄力もマイルドになるので、汗や食べこぼしなどの汚れがついているときは、汚れに直接洗剤を塗布しておくのが◎

衣類量を減らす

シワになる原因の一つが、詰め込みすぎです。

衣類同士の摩擦でシワになってしまうので、たっぷりの水で泳がせるように優しく洗いましょう。

すぐに干す

濡れた状態で洗濯槽に放置するのも、シワの原因になります。洗濯後はすぐに洗濯槽から出し、干しましょう。

※関連記事:「洗濯物のシワを防ぐ3つのコツ」も併せてご覧ください。

お肌が敏感な場合

  • 洗い:11分以上
  • すすぎ:3・4回
  • 脱水:6分

赤ちゃんやお肌が弱いご家族がいる場合、重要なのは「すすぎ」です。衣類の汚れ・洗浄成分を衣類からしっかりすすぐことで、お肌への負担を減らしましょう。

高洗浄の洗剤で汚れを残さない

お肌が弱いご家族がいると、マイルドな洗剤を選びがちですよね。でも私がおすすめするのは、しっかり洗い・しっかりすすぐことです。

マイルドな洗剤は汚れ落ちもマイルドです。
とくに身体の関節部分にあたる箇所は汚れが残りやすく、その部分からかゆみが出ることもあります。敏感肌だからこそ高洗浄の洗剤で汚れをしっかり落とし、すすぎを3~4回することで、洗剤も汚れもしっかり衣類から落とせ、お肌への負担を減らせると考えています。

すすぎは多いほど◎

洗剤の肌への影響が心配な時は、すすぎの回数を4回に増やします。洗剤成分をしっかりすすぐことで、お肌への影響を抑えることができます。

柔軟剤は無香料が安心

お肌に刺激がある場合は使用をやめましょう
お肌に刺激がある場合は使用をやめましょう

柔軟剤で衣類の繊維を柔らかくし、肌あたりが優しくなることで、刺激を減らせます。香料も刺激になることがあるので、無香料の柔軟剤がおすすめです。

※関連記事:「お肌が弱い方に知ってほしい、正しいお洗濯」もご覧ください。

洗濯槽の掃除は必ず!

こんな洗濯槽で洗っていては、清潔になりません
こんな洗濯槽で洗っていては、清潔になりません

清潔な洗濯は、清潔な洗濯槽を保つことです。カビだらけの洗濯槽で服を洗っていると、カビやニオイが衣類に付着します。洗濯槽は月に一度、クリーナーで掃除しましょう。

洗濯機の「おまかせコース」だけを使っているのは、実にもったいないことなんです。衣類に合わせて、洗濯機を使いこなし、洗濯のお悩みを解消しましょう!

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洗濯研究家

2004年武庫川女子大学を卒業。株式会社リクルートに入社し、株式会社マクロミルへ転職。東日本大震災をきっかけに布おむつ専門店を立ち上げ、EC事業を展開。2013~2015年NY在住中に揉み洗い不要のつけ置き洗剤の着想を得て帰国し、洗濯洗剤と布ナプキンプランド"Rinenna"を展開。現在、洗濯研究家として「洗濯の正攻法を伝授する」ことを自身のミッションに掲げる。TV、雑誌等のメディアへの出演多数。四児の母。クリーニング師。

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