お肌が弱い方に知ってほしい、正しいお洗濯。衣類を清潔に洗いあげるために大切なこととは
4児の母で洗濯研究家の平島 利恵です。
季節の変わり目に加え、秋の花粉の影響もあり、お肌が乾燥しがちな季節ですね。
実は私の子どももとても肌が弱く、直接肌に触れる衣類の洗濯にはとても気を使っていました。
今回は、お肌が弱い方が洗濯時に気を付けてほしいポイントを解説します。
敏感肌の方向け<洗剤の選び方>
大切なのは衣類に汚れを残さないこと
お肌が弱いご家族がいる場合、低刺激の洗剤を選ぶことが多いのではないでしょうか。
ボディソープや石けんのように、お肌を洗うものは低刺激で優しい成分のもののほうが良いと思いますが、洗濯においては大切なことは、衣類の汚れをしっかり落とすことです。
雑菌や皮脂の蓄積汚れを落とし、衣類を清潔に洗うことで、お肌への刺激を減らすことができます。
そのためのキーになるのは、洗剤の「洗浄力」です。
洗浄力の高いアルカリ性洗剤で蓄積汚れを予防
直接肌に触れる下着・肌着には皮脂の汚れが蓄積します。
この皮脂汚れは、水に溶けにくい性質の汚れなので、洗濯機にかけるだけでは落とし切れず、「蓄積汚れ」の原因となります。
皮脂の汚れをしっかり落とすためには、洗浄力の高いアルカリ性洗剤の使用がおすすめです。
高洗浄力の洗剤は肌の負担になる?
洗浄力の高い洗剤を使ったとしても、その成分をしっかりすすげば、お肌への負担を減らすことができます。逆に、マイルドな洗剤であっても、すすぎ残しがあるとお肌に負担がかかってしまいます。
お肌の弱い方の衣類の洗濯では、洗浄力の高い洗剤で衣類の汚れをしっかり落とし、洗剤成分をしっかりすすぐことが大切です。これにより衣類が清潔になり、衣類の蓄積汚れや雑菌の繁殖を防ぎ、お肌への負担を減らすことができます。
今お使いの洗剤でも、すすぎの回数を3回にするだけで、お肌への刺激を減らすことができます。洗剤を変えることに抵抗がある方は、まずすすぎの回数を増やすことを試してみてください。
敏感肌の方向け<洗濯のコツ>
洗濯槽を清潔に
洗濯槽裏は、カビが繁殖しやすい場所です。敏感肌の方は、洗濯槽のお手入れは念入りに行いましょう。どんなにいい洗剤を使っていても、カビだらけの洗濯槽で洗濯していては、お肌への影響を避けられません。
月に一度は必ず、洗濯槽を掃除しましょう。
特に、ベビー用石けんなど、石けん成分を多く配合する洗剤をお使いの場合、石けんカスにより黒カビが繁殖しやすい環境となるため、1~2週間に1度の高頻度で掃除を行います。
衣類量を減らし、よく洗う
敏感肌の方は、衣類を清潔に洗い上げることが大切です。
そのために、衣類の詰め込みすぎは絶対にやめましょう。
衣類の量の目安は縦型8割・ドラム式5割まで、洗いの時間は10分以上に設定します。
すすぎの回数を増やす
敏感肌の方にとって最も大切なのは、すすぎです。
洗浄力の高い洗剤で衣類の汚れをしっかり浮かせた後は、その汚れ・洗剤成分を衣類に残さないようによくすすぎます。
回数が多ければ多いほど、衣類に残る汚れ・洗剤を減らすことができるので、3回・4回すすぎに設定しましょう。
柔軟剤は無香料の方がおすすめ
柔軟剤は、衣類を柔らかくする仕上げ剤なので、少量使い、衣類の繊維を柔らかくすることで、お肌へのあたりが優しくなり、刺激を減らすことができます。
ただし、香料も刺激になることがあるので、無香料の柔軟剤がおすすめ。
まずは少量で試し、お肌に刺激がある場合は、使用を控えます。
洗濯後はすぐに干す
衣類は濡れた状態が長く続くと、雑菌が繁殖しやすくなります。
そのため洗濯後は風通しのいい場所ですぐに干すようにしましょう。
保管は清潔で湿度の低い場所に
ホコリもお肌への刺激となるため、保管場所にも注意しましょう。
また、衣替えから出したばかりの衣類や、買ったばかりの衣類も一度洗ってから着用します。
衣類を清潔に洗い、お肌への負担を減らすお洗濯を
お肌が弱い方にとって、直接肌に触れる衣類の洗濯はとても大切です。
まずは、「洗濯槽の掃除」「詰め込みすぎない」「すすぎの回数を増やす」という簡単なことから始めてみてください。
ご自身や大切なご家族のお肌の調子が、洗濯を通してよりよくなることを願っています。
詳しく知りたい方は、こちらの動画をご覧ください。