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【夏の耐えきれない臭い】洗濯のプロが煮洗いをあえてお勧めしない3つの理由と汗臭をごっそり落とす裏技

平島利恵洗濯研究家
夏場の「洗っても落ちない臭い」に悩んでいませんか?

洗濯研究家の平島 利恵です。
夏はどうしようもなく嫌な臭いに「煮洗いするしかない?」とお悩みの方もいらっしゃると思います。

私が煮洗いよりもお勧めしたいのは、つけ置き+温水洗いです。

これは、まとめ洗い派の方にもぜひ試してほしい、臭い・黄ばみをリセットする洗濯術なんです。今回は、温水洗いが簡単にできる裏技もご紹介します。この夏は臭いの悩みとさならしましょう!

臭いの原因は"汗そのもの"ではない!

夏の嫌な臭いは、汗をかくことで衣類の湿度が高まり、衣類に残っていた雑菌や皮膚の常在菌が繁殖することで起こります。

臭いには必ず、元となる汚れ(雑菌・汗・皮脂)が存在します。臭いの元となる汚れを落とすため、夏場はより清潔な洗濯が欠かせません。

煮洗いのメリット・デメリット

煮洗い時は特に火傷に注意しましょう!
煮洗い時は特に火傷に注意しましょう!

煮洗いのメリット

  1. 臭いの元となる雑菌やウィルスを殺菌できる
  2. 蓄積した汗・皮脂の汚れを取り除ける
  3. 頑固な汚れ・シミが落ちやすくなる

煮洗いのデメリット

  1. 生地が劣化する
  2. 色落ちや縮みが発生するリスクが高い
  3. 手間がかかり、火傷のリスクもある

煮洗いはおしゃれ着や熱に弱い素材には向きません。高温で処理するため、汚れ・臭いはよく落ちますが、その分色落ち・縮みのリスクもあり、服が傷んで着られなくなってしまうケースもあります。

簡単スッキリ!温水洗いの手順

煮洗いよりも手軽にできるのが、つけ置き洗い・温水洗いです。温水洗いは、ドラム式の上位機種でしかできないと思っていませんか?実は、お風呂のお湯取りホースを使えば、簡単に・スッキリと洗うことができるんです。

洗い上がりのスッキリ感から違うので、一度試すとクセになるかもしれません!

お湯を使うメリットと注意点

メリット

  • 洗剤の洗浄力がUPし、汚れが溶け出しやすくなる
  • 熱湯と比べ、衣類への負担が優しい
  • 火傷の危険性がない

注意点

  • 衣類によっては40度でも縮むので、洗濯表示を必ず確認する

洗濯機で簡単!温水洗いの手順

  1. 洗濯機で「風呂水給水」を選択し、洗濯スタート
  2. バケツに40度のお湯を溜める
  3. バケツに溜めたお湯を、風呂水ホースで給水する

※蛇口のお湯は出しっぱなしでOK!給水が終わる頃を見計らって止めましょう。
※お風呂の残り湯には雑菌が含まれるので、臭う服の洗濯には使用しません。

頑固な臭いには「つけ置き」をプラス

温水洗いだけでもスッキリしますが、しつこいニオイは、温水洗いの前のつけ置き洗いで、徹底ケアしましょう!

  1. 40度のお湯にアルカリ性粉末洗剤をよく溶かす
  2. 服をしっかり沈め、1~2時間つけ置き
  3. 洗濯機にかける(温水洗いするとより臭いがスッキリ!)

洗濯のキホンも忘れずに

せっかく温水洗いをしても、そもそも「洗濯槽がカビだらけで臭う」「詰め込みすぎて洗えていない」状態では、臭いを予防できません。
洗濯のキホンも忘れずに、清潔に洗濯しましょう!

■洗濯のキホン4箇条

  • 衣類量を減らしてよく洗う
  • すすぎは必ず2回以上
  • 濡れた洗濯物を洗濯槽に放置しない
  • 洗濯槽の掃除は月に一度

もっと詳しく知りたい方は、こちらの動画もご覧ください。

夏場の洗濯でやってはいけないこと3選」も併せてご覧ください。

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洗濯研究家

2004年武庫川女子大学を卒業。株式会社リクルートに入社し、株式会社マクロミルへ転職。東日本大震災をきっかけに布おむつ専門店を立ち上げ、EC事業を展開。2013~2015年NY在住中に揉み洗い不要のつけ置き洗剤の着想を得て帰国し、洗濯洗剤と布ナプキンプランド"Rinenna"を展開。現在、洗濯研究家として「洗濯の正攻法を伝授する」ことを自身のミッションに掲げる。TV、雑誌等のメディアへの出演多数。四児の母。クリーニング師。

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